カッコイイ? ブサイク? よくわかんない! 難解すぎるデザインの車5選

さすがフランス車と思わせる難解なクルマとは!?

●ルノー「アヴァンタイム」

デザインを優先したことで巨大なドアになった「アヴァンタイム」
デザインを優先したことで巨大なドアになった「アヴァンタイム」

 ルノーは、かつてデザインが迷走していたことがあり、その代表格が2001年に発売された「アヴァンタイム」です。

 アヴァンタイムは3ドアクーペで、全体のフォルムは未来感あふれるコンセプトカーのようでした。

 特徴的なのはドアで、長さが1.5m近くあり、狭い場所での開閉のためにヒンジをドア1枚に2か所設け、2段階に開く機構を採用しています。

 トップグレードは3リッターV型6気筒エンジンをフロントに搭載したFFで、室内はミニバンほど広くなかったようですが、ファミリーカーとして使われることを想定していました。

 アヴァンタイムは斬新なコンセプトながら巨大なドアの使い勝手が悪く、わずか2年で生産を終了。日本にも正規輸入されていましたので、いまも中古車が流通しています。

●シトロエン「C6」

シトロエンらしさが溢れファンも多い「C6」
シトロエンらしさが溢れファンも多い「C6」

 これまでもシトロエンのクルマといえば、ほかにはない個性的なものばかりでした。たとえば「DS」や「SM」といったモデルは、いまでもコアなファンが存在します。

 そして、2005年に発売された「C6」もかなり難解なデザインでした。

 大型セダンのC6は、極端に前に張り出したフロントフェイスに、シトロン伝統の「ダブルシェブロン」をあしらったグリルが特徴的な印象で、リアはフロントとは対照的にオーバーハングが短く、リアウィンドウは普通とは逆に凹面となっています。

 2006年から2010年にかけて日本にも正規輸入されており、フロントマスクの奇抜なデザインや、5m近い大柄なボディは、まるで陸を走るクジラのようだと評されましたが、やはりコアなファンが存在していました。

 C6は2016年にフルモデルチェンジして現在も中国で販売されていますが、デザインはスタイリッシュながら普通のセダンとなってしまい、かつてのシトロエンらしさは薄れてしまっています。

※ ※ ※

 デザインには正解が無いといわれますが、クルマの場合は多くの人に好まれたデザインが、優れたデザインだと判断できるのではないでしょうか。

 実際に、あるディーラーのセールスマンに聞いたところ、もうすぐ発売される新型車の写真を見せられた瞬間に「これは売れる」と確信し、実際に大ヒットしたそうです。

 クルマでもひと目惚れがあるということで、やはりデザインは重要だということでしょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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