日本初の高速外PA誕生! 阪神高速の「路外パーキング」誕生背景とは

従来、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアといえば、高速道路の本線沿いにあるの一般的です。しかし、阪神高速では、高速道路の外にある「路外パーキング」というものが、普及しつつあるといいます。どのような場所なのでしょうか。

路外パーキングとはいったいどんなもの?

 高速道路を利用する人にとって、SAやPAなどの休憩場所は欠かせない施設となっています。しかし、うっかり通過してしまうと次のパーキングまでノンストップで走り続けなければいけないことも。

 そんなか、阪神高速に日本初となる「路外パーキング」なるものが誕生したといいますが。一体どのような場所なのでしょうか。

阪神高速の路外パーキングを示す看板
阪神高速の路外パーキングを示す看板

 路外パーキングとは、指定された料金所から出入りすれば、高速道路外の沿道にあるパーキング施設を利用できるサービスです。2009年から阪神高速道路の一部で「社会実験」として実施されています。

 現在、対象施設となっているのは、5号湾岸線の尼崎末広出口付近にあるゴルフ練習場「尼崎テクノランド」、11号池田線の豊中南出口付近にあるホームセンター「ロイヤルホームセンター豊中店」のほか、2020年3月8日からは、新たに複合商業施設「アマドゥ」が追加されました。

 なお、試験段階では路外パーキングを使用するためには事前登録が必要となっていましたが、2015年度以降は登録無しでの利用が可能となっています。

 路外パーキングを導入背景について、阪神高速道路株式会社は以下のように話します。

「路外パーキングは、ユーザーの方々のパーキングに対するニーズに対し、可能な限り応えるために開始しました。指定する施設については、阪神高速沿いでさまざまな条件の合う場所、協力をしてもらえるところを探しながら検討しています。

 今後については、路外パーキングは社会実験なので、利用状況などさまざまな課題を多角的に見ながら進めていきます」

※ ※ ※

 以前までは、急なトイレ休憩が必要な際は、わざわざ最寄りの料金所で降り、余分な通行料金を支払ってまで近くのコンビニなどに寄ることもあったようです。

 現在も、路外パーキングサービスはあくまで「実験」とのことでしたが、ETC搭載車の普及率が高まったことで実現することとなりました。

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