ブームが終わって消えちゃった!? 激レアなクロカン4WD車3選

1990年代初頭にはじまった「RVブーム」のころは、各メーカーともクロスカントリー4WD車を販売していました。そこで、いまではほとんど見られなくなった、懐かしのクロスカントリー4WD車を3車種ピックアップして紹介します。

マツダもクロスカントリー4WD車を販売していた!?

●マツダ「プロシードマービー」

トラックをベースとしたロングボディが特徴的な「プロシードマービー」
トラックをベースとしたロングボディが特徴的な「プロシードマービー」

 現在、マツダのSUVラインナップはクロスオーバータイプの「CX」シリーズが展開されていますが、かつてはクロスカントリー4WD車を販売していたことがあり、それが1991年に発売された「プロシードマービー」です。

 プロシードマービーはピックアップトラックの「プロシード」のシャシに、ステーションワゴンタイプのボディを載せるという、クロスカントリー4WD車ではよく用いられる手法で生産されました。

 搭載されたエンジンは2.6リッター直列4気筒ガソリンと2.5リッター直列4気筒ディーゼルの2種類で、トランスミッションは4速ATと5速MTを設定。、駆動方式は、パートタイム4WDです。

 また、サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リアがリジッドアクスルと、ピックアップトラックでは一般的な形式で、耐久性や強度が高く、クロスカントリー4WD車に最適な形式となっています。

 プロシードマービーは3000mmというロングホイールベースによる広い室内と、価格が220万円台からと比較的安価に設定されていたことで、一定の需要がありました。

 しかし、大ヒットとはならずRVブームの終焉とともに販売は低迷。1999年に販売は終了となり、後継車はありませんでした。

※ ※ ※

 クロスカントリー4WD車は悪路走破性能の高さが最大の魅力ですが、日本の道路では、その性能を活かせる場所はほとんどありません。

 日本ではオーバースペックなクロスカントリー4WD車ですが、一方で本物のアウトドアギアが持つ機能美を好む層も一定数存在するため、ラインナップは少ないながら、いまでもニーズはあります。

 2018年に発売された新型スズキ「ジムニー」がヒットしたことから、今後、クロスカントリー4WD車が再評価されるかもしれません。

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Writer: くるまのニュース編集部

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