相当に気合が入っていたけど空回り!? 志が高すぎた車3選
プリウスよりも進んでいたハイブリッド車とは!?
●日産「ティーノハイブリッド」
プリウスの発売から3年後の2000年、日産初の市販ハイブリッド車「ティーノハイブリッド」が発売されました。
ティーノハイブリッドは1998年に発売されたハイトワゴン「ティーノ」をベースに開発され、燃費を同クラスのガソリン車の2倍以上とする目標を設定。
パワーユニットは101馬力の1.8リッター直列4気筒エンジンと、23馬力のモーターを組み合わせ、バッテリーは当時のプリウスでも採用していなかったリチウムイオンを搭載しています。
発進時や低速走行時はモーターの動力のみで走行するEV走行が可能で、加速時はモーターがエンジンをアシスト。さらに減速時にはモーターが回生発電をおこなってバッテリーを充電するなど、機能的には現在のハイブリッドシステムと同様です。
このように、ティーノハイブリッドは高い完成度を誇っていましたが、燃費は23km/Lと、プリウスの28km/Lを下まわっており、価格も330万7500円(消費税5%込)とプリウスよりも約100万円高かったため、勝負にはなりませんでした。
ただし、ティーノハイブリッドは100台の限定販売で、日産としても技術的なアピールをおこなうスタディモデルだったようです。
日産はティーノハイブリッド以降、国内では10年間ほどハイブリッド車を販売しませんでしたが、その間にEV開発に注力した結果、「リーフ」の発売に至っています。
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これまでもエポックメイキングなクルマが誕生していますが、その数は全体からすると、ほんのわずかです。
各メーカーの技術者は日々努力を重ねていますが、世界を変えるようなクルマというのは、夢のような存在なのかもしれません。