日産「ノート」に代表される「e-POWER」はなにが凄い? 他のハイブリッド車との違いとは
静粛性の高さで家族ユースに人気
e-POWERモデルのもうひとつの特徴である静粛性について、日産の販売店スタッフは以下のように話します。
「とくに、アクセルを踏み込んでエンジンが高回転となっても静かという点は評判が高く、クルマにそこまで詳しくないという女性の方でも気が付いてくださることが多いです。
ノートやセレナを選ぶお客様は、小さなお子さまがいるご家族も多いので、子どものために静かなクルマが良いという方にピッタリだと思います」
エンジン音が好きというユーザーはいるものの、ノートの購買層には静粛性の高さはウケが良いようです。
また、登場から現在まで続くe-POWERの人気について、前述とは別の日産販売店スタッフは以下のように話します。
「ガソリン車ではなかなか実現の難しい『加速力』と『低燃費』の両立というのが、人気の理由だと思います。
ノートやセレナは圧倒的にファミリーユースが多いのですが、走りを楽しみたいご主人と低燃費を好む奥さま、両方に納得頂けるのが強みです。
ニスモモデルであれば、サーキット走行でも遜色ないパワーを発揮しますので、走り好きな方からの評価も高いです。
また、電気自動車に興味はあるけど給電方法など実際の使い勝手が不安という方は多いのですが、従来通りガソリンを給油すれば良いため、使い勝手がイメージできるという評価も多くいただきます」
ちなみに、ノートe-POWER車の燃費はJC08モードで28.8km/Lから37.2km/L、セレナe-POWERはJC08モードで23.4km/Lから26.2km/Lと、かなり優秀な値です。
また、乗ってすぐにわかる上級車のような静かさや、スポーツモデルに匹敵する力強い加速感と走り、発進から停止までアクセルペダルのみでおこなえる先進性、そして実用燃費の良さなど、既存モデルながら新世代感覚の乗り味を楽しめるところがユーザーからの高い支持を受けています。
加えて、EVにとってネックとなる充電インフラを気にしなくていいことも、大きなポイントとなっているようです。
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人気コンパクトカーとして君臨するノートe-POWERですが、2020年2月にはトヨタから新型「ヤリス」、ホンダから新型「フィット」が発売されており、ノートがいままでのような好調をキープするのは難しいでしょう。
とくに燃費では、ヤリスは世界トップクラスを誇り、より実燃費に近い測定方法であるWLTCモードでも最大36.0km/Lを発揮します。
また、セレナの2019年の販売台数は9万2956台と好調を維持していますが、ミニバンではトヨタ「シエンタ」にリードを許しています。
日産によると今後、e-POWER搭載車は増えていくとのことですが、販売台数ランキング上位のほとんどをトヨタ車が占めているなかで、日産はどこまで立ち向かえるのでしょうか。
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