実は左右対称ではない!? 車のドアミラーの角度が微妙に異なる訳
クルマの外装は、基本的には左右対象と思われがちですが、じつは真正面から見ると左右のドアミラーの角度が微妙に異なっていることがわかります。左右対象ではない理由とは、いったい何でしょうか。
クルマは左右非対称だった? 左右で異なるパーツとは
一般的にクルマのデザインは左右対称と思われることが多いですが、じつはそうではありません。クルマを真正面から見ると、ボディの左右に取り付けられたドアミラーの角度が微妙に異なっていることがわかります。ドアミラーの角度が左右で異なる理由とは、なんなのでしょうか。
一見左右対称に見えるクルマでも、左右に取り付けられるドアミラーの角度をよく見ると取り付け角度が異なっていて、その結果左右非対称のことが多いといいます。ホンダの広報担当者は、次のように話します。
「クルマのドアミラーは、物としては左右対称のデザインとなっていますが、左右で取り付け角度が違います。
取り付け角度が異なる理由は、ドライバーが安全な視界を確保することを最優先に、各車両ごとに調整をおこなっているからです。そのため、右ハンドル/左ハンドルの違いによっても異なります」
具体的には、どのくらい取り付け角度が異なるのでしょうか。
「2020年2月に発売された新型『フィット』の例で説明すると、上から見て約8度異なります。クルマに乗ったドライバーから見て右側のドアミラーを基準とすると、左側のドアミラーは8度ほど内側に傾いて固定されている状態です」(ホンダ広報担当者)
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クルマのドアミラーの取り付け角度の差はわずかであることから、左右で異なるという事実はクルマにまつわる仕事をする人のなかにも知らない人は存在します。
しかし、あえて左右非対称なデザインにしている車種も存在します。
代表例としては、左右で側面ドアの枚数および構造が違うトヨタ「ポルテ/スペイド」や、バックドアが横と縦の2方向に開く「わくわくゲート」を採用するホンダ「ステップワゴン」、そしてバックドアの窓形状が左右非対称の日産「キューブ」などがありますが、ごくわずかです。
このせいでドアミラーウインカーが「左右対称に取り付けられていない」から基準に不適合ということになったことがあるけど、その後どう解決したんだ?