実は左右対称ではない!? 車のドアミラーの角度が微妙に異なる訳
タクシーでしか見ない? フェンダーミラーが採用され続ける理由とは
クルマのミラーは、クルマの外装品のなかでもとくに大きな変化を遂げています。
かつて、日本ではドアミラーは認められておらず、代わりにクルマのボンネット横に設置されるフェンダーミラーが装備されていました。
しかし、1980年代前半にドアミラーが解禁されて以降はフェンダーミラーは激減し、乗用車に装備されているのはドアミラーとなっています。
そんななか、2020年現在トヨタが販売している最新型のタクシー「ジャパンタクシー」は、フェンダーミラーが採用されています。
フェンダーミラーをあえて装備している理由とは、いったい何でしょうか。トヨタは次のように説明します。
「ドアミラーの場合、助手席に人が乗った際にミラーを遮って左後方視界が悪くなる可能性があります。
また、ドアミラー車の助手席に乗ったお客さまからは、乗務員のミラー確認時に『見られている』と気にする方もいらっしゃるようです。そのためジャパンタクシーでもフェンダーミラーを採用しています」
また、実際にフェンダーミラー車を採用している大手タクシー会社は、フェンダーミラーの利点について次のように説明します。
「フェンダーミラーは、ドアミラーと違い車両の前方に付いています。そのため、運転時の目線移動が少ないことやドアミラー特有の死角が少ないなどメリットが多いため、タクシー業界で使われる専用車は、フェンダーミラーなのです。
また、車体の端に付いているため車幅感覚を捉えやすくなり、狭い道路でのすれ違いでも不安要素が減ります」
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クルマの装備にはさまざまな違いがありますが、違いが生まれる背景を詳しく見ると、それぞれ合理的な理由があるようです。
このせいでドアミラーウインカーが「左右対称に取り付けられていない」から基準に不適合ということになったことがあるけど、その後どう解決したんだ?