「ペダルの踏み間違い」に有効? 全世代に有効なマツダの安全とは
マツダがイベントや一部の販売店で実施している「高齢者になって踏み替え体験するコーナー」。親のクルマ選びを手伝っているユーザーを中心に関心が高いといいます。どのような体験のなのでしょうか。
今回、使用した高齢者疑似体験キットは、理学療法士が監修したもので、介護者の教育などで使われています。
ヒザを固定するサポーターは、ヒザの曲げ伸ばしや内側にひねる動作がしにくくなる状態を再現。
クツは厚底で、足を上げにくくするほか、クツ底がナナメになっており足の水平が保てません。試乗車のところへ歩いて行くまでがすでに大変です。
踏み替え体験は、駐車場でバックするシーンを想定しておこなわれました。車内で後ろを振り返りながら後退し、係員の「危ない」という声がけに合わせてブレーキに踏み替えるというものです。

まずは、2009年発売の2代目「アクセラ」で踏み替えを体験します。
高齢者キットによって足全体が動かしにくく、無理やり踏み替えようとすると動作がブレてしまいます。
何回かに1回はペダルに足がひっかかってしまいました。また、ペダルの感触がアクセルとブレーキでちがいを感じにくく、自分がどっちのペダルを踏んでいるか判断しづらい印象でした。
続いて、2019年に発売された「マツダ3」で踏み替え体験してみると、そのちがいに驚かされます。
足の動きや感覚が鈍らされているにもかかわらず、踏み替えの動きがブレません。またブレーキペダルを踏みとらえたという感触が明確なので、迷いなくブレーキを踏み込むことができ、スムーズかつ迷いなく踏み替えが可能です。
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2020年3月から「サポカー補助金」の申請が開始される予定です。満65歳以上の高齢運転者が、ペダル踏み間違い急発進抑制装置や対歩行者衝突被害軽減ブレーキ機能を搭載した自動車を購入した際に、補助金が交付されます。
マツダは全乗用車で「サポカーS・ワイド」を達成しており、対歩行者の被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時の加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトが標準装備されます(OEM車除く)。
マツダでは、先進安全技術や衝突安全性能の開発をおこなう一方、ペダルレイアウトのように、そもそも事故を起こしにくく、快適でつかれにくい良好な運転環境の研究開発もおこなっています。
マツダの担当者は「安全安心の対策はメーカーごとにちがいます。マツダの取り組みを広く知っていただき、ユーザーにとって選択肢を広げていきたい」といいます。
Writer: くるまのニュース編集部
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