運転免許更新で視力検査に落ちたらどうなる? 視力が回復したら「眼鏡等」は消える?
運転免許更新時に、避けて通れないのが「適正検査」と呼ばれる運動能力と視力、聴力の検査です。とくに視力検査では、前回の更新時より視力が低下して検査をパスできなかった場合はどうなるのでしょうか。また、レーシック手術を受けて視力回復した場合などはどうなるのか調べてみました。
免許更新時の適正検査に落ちると新しい免許証は交付されない?
運転免許を更新するとき、運転免許試験場や運転免許更新センター、または警察署に行って手続きをします。申請用紙に必要事項を記入し、次にするのが「適正検査」です。
適正検査では、運転に必要な視力・聴力・運動能力があるかを検査します。なかでも視力検査は、視力が悪い人にとってはひとつのハードルとなります。
これまで裸眼でパスしていた人は、視力が低下していたことに気づかず、検査をパスできないということもあるでしょう。免許更新時に視力が落ちていたら、運転免許を更新できないのでしょうか。
視力検査で引っかかってしまった場合、たいていの検査官は「少し目を休めてからもう一度受け直してください」などと、時間的な猶予を与えてくれることがあり、目薬をさしたり、顔を洗うなどで若干視力が回復し、ギリギリ合格する場合もあります。
視力検査をパスしないと、その日のうちに運転免許の更新ができない旨は、公安委員会のサイトや各警察署の免許更新手続きの案内にも記載されています。
視力の低下を自覚しているのなら、運転するときに眼鏡で視力を矯正する必要がありますが、一度、更新の手続きをしてしまうと、視力検査に落ちて更新ができなくても手数料などが返却されません。事前に眼鏡を用意しておく方がスムーズに更新できます。
免許証の写真に眼鏡をかけていない状態で写りたい人は、写真撮影の段階で「コンタクトも使用する」というだけで眼鏡なしで撮影可能です。その場合でも免許証の条件の項目には、「眼鏡等」の文字が記載されることになります。
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視力が悪いドライバーにとって気になるのが、「レーシック手術を受けた場合はどんな扱いになるのか」ということでしょう。レーシック手術で視力が回復しても、免許証には「眼鏡等」の記載は残ったままなのでしょうか。
レーシック手術は、視力が低下した状態の角膜にレーザーで凹みを作り、視力を矯正するというものです。保険適用外のためそれなりに高額になりますが、すでに多くの人が施術をおこなっています。
レーシック手術で視力が回復して視力検査をパスできれば、免許証の条件から「眼鏡等」の記載はなくなります。
筆者(金田ケイスケ)もレーシック手術を受けた経験者なのですが、施術前は0.1以下の極度の近視が1.0まで回復。実際に運転免許更新で条件の記載が消えた経験があります。
それでも手術から時間が経つと、視力が落ちてしまうことがあります。免許更新時の視力によっては再度「眼鏡等」の条件が付く可能性もあるので、事前に眼鏡を新調しておくとよいでしょう。
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