2700万円にはワケがあった! ベントレー「フライングスパー」の内装の秘密とは?

日本でもまもなくデリバリーが始まるベントレー「フライングスパー」のインテリアの詳細が明らかになりました。ベントレー史上もっとも凝ったインテリアは、どのようにして作られるのでしょうか。

1台あたり3kmを超える糸が使用されるフライングスパー

 2020年のベントレー新型「フライングスパー」のデリバリーを目前にして、インテリアの詳細が明らかになりました。これまでもフライングスパーのインテリアは、クラスでもトップクラスでしたが、新型になってさらに凝ったものになったようです。

フライングスパーの内装に使用されるレザーパーツは、全部で350片にも及ぶ
フライングスパーの内装に使用されるレザーパーツは、全部で350片にも及ぶ

 フライングスパーの内装に使用されるレザーパーツは、全部で350片にも及び、形状の異なるこれらのレザーパーツを、114名の職人の手によって60個の部品へと縫製されます。この縫製に使用される糸は、総延長3kmにも及びます。
 
 フライングスパーは、14色のインテリアレザーハイドから選択ができ、コントラストカラーとして23種類の色からステッチ用の糸を選ぶことができます。
 
 このインテリアで使用される糸は、使用される場所によって太さが異なり、エアバッグ用部品まわりのステッチは、安全性を最優先させた、より細い糸を使用して繊細に仕上げられています。また、縫製には種類の異なる5つのミシンが用いられます。
 
 ステアリングホイールのクロスステッチの縫製は、熟練した職人が専用の一組の針を使い、3時間半ほどかけて仕上げます。
 
 168個あるクロスステッチは、352個の縫い穴に5mの糸を正確に通す必要があり、前後の4つのシートは、合計12時間をかけて、丹念に手で組み上げられます。また、ヘッドレスト周りに施されるベントレーウイングの刺繍(オプション)は、5103個のステッチで表現されています。
 
※ ※ ※

 ベントレーのインテリアは、熟練の職人の手によって製作されています。こうした職人になるには、ベントレーのマスタートレーナーから最低5カ月に及ぶ、インテリアを製作するために必要な膨大なテクニックを学ぶトレーニングを受けることが必要です。
 
 そしてフライングスパーに用いられるレザーハイドは、すべて北欧産の雄牛が使用されています。冷涼な気候帯で飼育される雄牛は、寄生虫が少なく、傷のないレザーの風合いを保つことができます。
 
 オプションレスで2700万円もするフライングスパーですが、内装に使用されているマテリアルや職人の技術力を知ると、適正価格であることがよくわかります。

ベントレー・フライングスパーの内装をしっかり見る

まさか自分のクルマが… 高級外車のような超高音質にできるとっておきの方法を見る!

画像ギャラリー

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー