悪魔の名にフェアレディZのライト!? ランボルギーニが普通車パーツ流用モデル3選
独自のデザインでスーパーカー業界を牽引するランボルギーニですが、かつてはヘッドライトやテールライトに他メーカーのパーツを流用していました。そうしたランボルギーニの歴代フラッグシップを3台紹介します。
ミウラのポップアップヘッドライトはフィアットがルーツ
ランボルギーニは、いまや押しも押されぬスーパーカーのメーカーとして成長し、押し出しの強い独自スタイルのデザインでファンを魅了しています。とくにヘッドライトやテールライトは、ひと目でランボルギーニと分かるデザインです。しかし、過去には他メーカーの部品を流用していた時代がありました。
●ミウラ:フィアット「850スパイダー」のヘッドライト
マルチェロ・ガンディーニがデザインしたランボルギーニ「ミウラ」のヘッドライトは、当時のフィアット「850スパイダー」のヘッドライトを流用したものでした。
ミウラが850スパイダーと異なるのは、850スパイダーが固定式であるのに対し、ミウラはポップアップ式だったことです。
ミウラのヘッドライトの上下には、通称「まつ毛」と呼ばれるパーツが装着されていました。このまつ毛が装着されるミウラは、初期の「P400」と「P400S」です。
その形状から冷却用、もしくは空力を考慮したように見えますが、ミウラの完成形ともいえる「P400SV(スピント・ヴェローチェ:通称SV)」には装着されていないため、単なるデザイン上の装飾であったといえます。
いまでは、ミウラはもっとも美しいクルマの1台として称賛されていますが、850スパイダーはカーマニアでも知る人ぞ知る存在のクルマとなってしまいました。
●カウンタック:アルファロメオ「アルフェッタ・ベルリーナ」のテールライト
ミウラと同じくマルチェロ・ガンディーニがデザインしたランボルギーニ「カウンタック」のテールライトは、独特の形状をしていて、すぐにカウンタックであることがわかります。
しかし、ブレーキランプやターンインジケーターなどの灯火類としての役割を担っているのは、テールライト部の中央の3つの四角い部分です。
この正方形の3連テールライトは、アルファロメオ「アルフェッタ・ベルリーナ」の部品の流用です。
カウンタックのテールライトは、「25thアニバーサリー」になってデザインが変更され、テールライトのフレームパネルが廃止され、ガーニッシュがはめ込まれています。しかし、テールライト部分だけはそのまま残されることになります。
この25thアニバーサリーのデザインを手掛けたのは、パガーニの創設者であるホラチオ・パガーニ氏です。
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