ド派手な改造車は時代遅れ? オートサロンから見る最新カスタムカー事情とは
毎年1月に開催されるカスタムカーショー「東京オートサロン」は、多くのクルマ好きが集まるイベントとして盛り上がっています。そこで今回は、東京オートサロン2020に展示された車両から、カスタムカーのトレンドを検証してみます。
クルマ好きが注目するカスタムカーショー「東京オートサロン」
毎年年明け早々に開催されるカスタムカーショー「東京オートサロン」は、クルマ好きにとっては見逃せないイベントとなりました。
もともとはチューニング雑誌「Option」が中心となり、1983年に東京・晴海の東京見本市会場東館で始まったイベントで、30年以上も続いています。
自由な発想で作り上げられた過激なカスタムマシンと、大胆な衣装を身にまとったコンパニオンが同時に楽しめるとあって、毎年多くの来場者を集めるイベントとして認知度もアップしています。
東京オートサロンにおける、最先端のカスタム傾向とはどのようなものなのでしょうか。東京オートサロン2020の出展車を振り返ってみます。
開催初期のころは、「カスタム=ワル」というイメージが先行し、過激なパワー競争を主題にしたショップ製作の「チューニングカー」と呼ばれるマシンがほとんどでしたが、いまでは自動車メーカーの新型スポーツモデルが発表されるなど、メーカーからも東京オートサロンが重視されていることがわかります。
かつてのチューニングカーは、パワーや派手さといった目的のために開発された分かりやすい「特化型」が多かったのですが、最近の傾向は少し異なり、快適性と実用性はそのままに、スポーツ性能をぐっと引き上げたモデルが数多く登場しました。
メーカーの製作によるモデルのなかでも注目度が高かったのが、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)が展開する「GR」ブランドです。
2020年2月に登場予定の新型「ヤリス」をベースに、新開発の専用1.6リッターターボエンジンと6速MTと組み合わせ、そのままレースに出場できそうな本格的なスポーツモデル「GRヤリス」を発表。
ピックアップトラックの「ハイラックス」でも販売店が製作したGRモデルが公開されるなど、もっとも勢いのあるトヨタらしさを見せてくれました。
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ホンダはマイナーチェンジした軽スポーツカー「S660」をベースにしたカスタマイズモデルの登場に加え、ニュルブルクリンクサーキットでのFF最速を狙う「シビックタイプR」の新型モデルをサプライズ展示。
スバルは「レヴォーグSTIスポーツ コンセプトモデル」を初公開し、ダイハツは魅力的な軽SUV「タフト」をデビューさせ、注目を集めていました。
スズキは熱狂的なファンを持つスイフトに、伝説の名バイク「KATANA」をモチーフにしたカスタマイズを施した「スイフトスポーツ KATANA EDITION」を展示するなど、スポーティなニューマシンが続々と登場しているのが特徴的でした。
改造車=不正ではなく規格内での構造変更や車枠の強度に係わるドア増設など車両型式に改を車検証に記載することで合法でありながら、このようなショー紛いな目的な茶番が法の手順を踏まないのが問題なだけで改造は本来は正式な手順なのです。