あなたも危ない? ペダル踏み間違え事故を防ぐ後付け装置の現状とは
幅広い車種に適応した社外品の後付けキットも販売中! どんなものがある?
ほかのメーカーのクルマに乗っている方や対応車種以外でも、取り付け可能な後付けキットが、さまざまなパーツメーカーから販売されています。
ここではいくつか代表的な商品をご紹介しましょう。
●「S-Drive誤発進防止システム」(サン自動車工業 税込3万3000円・要別途工賃)
全国のイエローハットで購入・取り付けができる「踏み間違い速度抑制装置」です。ON・OFFスイッチを搭載し、坂道や雪道・ぬかるみなどアクセルを強く踏み込む必要があるときに任意でスイッチをOFFにすることで、システム自体の作動も制限できます。
嬉しいのは国産車のほとんどに取り付けが可能できることです(輸入車は除く)。電子スロットル車用とワイヤー車用が用意されています。
●「誤発進抑制装置」(T.M.ワークス 税込2万9700円・要別途車種別専用ハーネス・工賃)
停車時(0km/hから15km/h)、70%・80%・95%のなかから任意に設定されたアクセル開度に達するほど急激にペダルを踏み込んだ場合、アクセルOFFと同じ状態(クリープ現象のみ)にすることで、急激な発進を抑制させるシステムです。
装着には専門の技術が必要なので、整備工場や販売店などで取り付けてもらうスタイルです。また車種用のハーネスを別途購入する必要がありますが、幅広い車種に対応可能だといいます。
●「アクセル見守り隊」(データシステム 税込3万800円・要別途車種別専用ハーネス・工賃)
アクセル信号を常時モニターして、停車中や徐行(10km/h以下の前進・後退)中にアクセルペダルが急激に踏み込まれた場合、アクセル信号を制御(アイドリング状態に)して急な誤発進を抑制するシステムです。
踏み間違いを警告音でも教えてくれ、アクセルを放すまで鳴り続けます。
「踏み間違い速度抑制装置」なので、きっちり停まってくれるものではないのに注意が必要です。本人が気づかなかったブレーキとアクセルの踏み間違いを警告音で教えてくれて(その間は通常のATのクリープ現象に)、自分でブレーキをしっかりと踏み替えるまでの時間を稼いでくれます。
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高齢者ドライバーによる交通事故が大きな社会問題となっていることを受けて、国土交通省が主導する「サポカー/サポカーS」(安全運転サポート車)ですが、各自治体もこれをバックアップする姿勢を見せています。
例えば、東京都では「高齢者安全運転支援装置設置促進事業」として、70歳以上の都民ドライバーの場合は費用の約9割(1台につき最大10万円まで)補助が受けられます。
後付けキットの工賃が約4万円前後としても、かなりの部分を補助でまかなうことができそうです。これは各自治体によって補助額が異なりますので、ぜひ地元の自治体に相談してみてください。
踏み間違い速度抑制装置の後付けキットがあれば、一瞬のスキで起こりうるペダル踏み間違いの事故をかなりの確率で防いでくれそうです。
現在では(条件はあるものの)各自治体から補助を受けることもできるとあって、装着を検討するにはいいチャンスなのかもしれません。
本当に踏み間違いなのかね?