あなたも危ない? ペダル踏み間違え事故を防ぐ後付け装置の現状とは

相変わらず、高齢者を中心とした「ペダル踏み間違え」による事故は後を絶ちません。このペダル踏み間違え対策として、現在普及が進んでいるのが、「ペダル踏み間違え抑制装置」です。いままではメーカー純正として納車前に装着できる車両があるのみでしたが、現在は後付けキットも自動車メーカーをはじめ複数から販売され、注目されています。後付けタイプの製品には、どのような特徴があるのでしょうか。

高齢者による「ペダル踏み間違い事故」を防ぐ後付け装置とは

「超高齢社会」といわれる日本。65歳以上の四輪免許保有者は2006年から2016年で約2倍に増加し(公益財団法人交通事故総合分析センターのレポートより)、今後もさらに増えると予想されています。

 そんな高齢者ドライバーで増えている「ペダル踏み間違え」による事故を防ぐべく、多くの自動車メーカーが開発を進めているのが、「ペダル踏み間違え抑制装置」です。

トヨタ 先代プリウスなどに後付け装着できる踏み間違え防止システム
トヨタ 先代プリウスなどに後付け装着できる踏み間違え防止システム

 いままではメーカーオプションとして、購入前に車両に取り付けてもらう必要がありましたが、国土交通省からの要請もあり、今後はさらに幅広い車種専用の「後付けキット」も続々と登場する予定となっています。

 またパーツメーカーなどからも、さまざまな後付けキットが販売されている状況です。

 そもそも、このペダル踏み間違え事故は、駐車場などで停車した状態から発進するタイミングで発生しやすい事故で、ドライバー本人はブレーキのつもりがアクセルを強く踏み込むことで急発進し、人や物に衝突してしまうというもの。

 もちろん、メーカーもさまざまな安全装置を開発しており、「歩行者対応の衝突被害軽減ブレーキ」「車線逸脱警報」などと合わせて、ペダル踏み間違え抑制装置の標準装備化を進めています。

 国道交通省によると、新車装着率は2019年度で79%(新車の場合)となっており、2021年度には90%に達する見通しだといいます。

 2020年1月現在、自動車メーカーで後付けキットを販売しているのは、トヨタとダイハツです。とくに業界をリードする立場のトヨタが、後付けキットをすでに販売しているというのは大きなポイントといえます。

 今後、ほかのメーカーも追随していく見通しです。

 そのトヨタが販売している後付けキット「踏み間違い加速抑制システム」(税込5万6100円・別途工賃)は、前後に取り付けられた計4個の超音波センサーが、前後3m以内にある壁を検知してシフトレバーの入れ間違いをブザーとランプで警告。

 さらに間違って強くアクセルを踏み込んでも加速を抑制し、衝突の被害を軽減させるというものです。

 DIYでの取り付けは難しいので、ディーラーや販売店などに依頼することになりますが、すでに販売されているトヨタ車の12車種に取り付け可能になっています(2020年1月現在)。

 また、グループ企業であるダイハツからは「つくつく防止」(税込3万4560円・要別途工賃)と名付けられた踏み間違い加速抑制システムが販売されています。

 基本的なシステムはトヨタと同じで、前後4か所に超音波センサーを取り付け、3m以内の壁などを検知。

 ペダルを強く速く踏み込んだ場合は「ペダル踏み間違い」と判断し、専用のコントローラーで燃料の供給をカットしてエンジンの出力を抑制しながら、専用のインジケーターとブザー音で警告を発してくれるというものです。

 また前後の死角にある障害物を検知して警告する「パーキングセンサー機能」も搭載しており、こちらは7車種・8モデルに対応しています。

 まだホンダや日産、マツダなどからは「踏み間違い速度抑制装置」の後付けキットは販売されていませんが、開発は進められており2020年中には続々と後付けキットが販売されるでしょう。

【画像】ペダル踏み間違え防止装置と自動ブレーキ、何が違う?(10枚)

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1件のコメント

  1. 本当に踏み間違いなのかね?

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