積雪前に対策を! 車内にあると便利な「タイヤチェーン」の活用法とは

新時代のチェーン? 布製とスプレー式もあります

 基本的にタイヤチェーンは前述の金属製か非金属製に分かれます。最近、注目が集まっているのが、第三のタイヤチェーンとも呼ばれている「布製」(別名:タイヤソックス)タイプです。

ナイロンなどの樹脂でできた布製タイヤカバー
ナイロンなどの樹脂でできた布製タイヤカバー

 これは、タイヤに靴下を履かせるように全体を布製のカバーで覆うタイプで、金属や非金属と比較するまでもなく軽量かつコンパクトさが特徴になっており、走行中の振動やノイズもほとんど発生せず、値段も非金属製よりは安価です。

 その反面、当然ながら金属タイプや非金属タイプのタイヤチェーンより耐久性やグリップ力が不足してしまうのがデメリットだといいます。

 前出のカー用品店のスタッフは「布製のものは、チェーン規制が出ている道路では使用できません」と説明します。

 また、厳密にはタイヤチェーンではありませんが、突然の雪に対して応急処置用として注目されているのが、スプレー式タイヤチェーン)と呼ばれるものです。

 これは、おもに樹脂を原料としているスプレーで、タイヤの接地面に吹きかけるだけでタイヤ表面にざらつきを生み出し、摩擦を増やすことでグリップ力を高めてくれる便利グッズです。

 布製同様にチェーン規制ではクリアできませんが、ノーマルタイヤで走行中に突然雪が降ってきたときなどに有効といわれています。

「スプレー式の特徴は、雪の降り始めた路面や凍結路に強く、何より手軽なのが魅力です。出先で突然雪が降り出したり、凍結した路面で滑りそうになったとき、タイヤにまんべんなく吹き付けるだけで準備完了という手軽さが特徴です。効果は長持ちしませんが、あくまで緊急用としてスプレー1本で安心できるのは大きなメリットといえます」(前出のカー用品店のスタッフ)

※ ※ ※

 また、事前にタイヤチェーンを準備していたとしても適切に装着できなければ意味がありません。タイヤチェーンは製品毎に装着・脱着方法が異なるため、事前に試着することが大切です。

 また、試着した場合にはそのまま徐行で走行し、走行時の装着状況も合わせて確認をすることが望ましいです。

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