「スカイラインGT-R」に続き「スープラ」も! 古い車の復刻パーツを自動車メーカーが再販する理由
生産終了したクルマの部品は、しばらくの間は販売され続けますが、需要がない部品は製造が終了し、購入することができなくなります。しかし、古いクルマに乗り続けるユーザーのため、トヨタや日産などは、古いクルマ用の復刻パーツを再販する取り組みをおこなっていますが、それはどのようなものなのでしょうか。
古いクルマに長く乗りたい人には朗報の復刻パーツ再販
トヨタは、「スープラ」の補給部品を復刻し、2020年中に発売すると発表しました。
1986年から1993年に発売されたA70スープラと1993年から2002年に販売されたA80スープラを対象とした「GRヘリテージパーツプロジェクト」とは、どのような取り組みなのでしょうか。
フルモデルチェンジして従来モデルの生産が終了しても、通常、部品はしばらくの間販売されます。
しかし、生産終了から10年もすると、需要のない部品は製造が廃止され、在庫のみを販売。在庫がなくなるとほとんどはそのまま欠品となり、購入することができなくなります。
クルマを長く乗り続ける人にとっては、部品の供給が終了すると修理不可になるという問題が発生しますが、トヨタは、長い間スープラを愛用しているユーザーに、これからも愛車として乗り続けてもらえるよう、廃版となった補給部品を復刻・再生産し、純正部品として販売することを決定しました。
復刻される部品は、A70スープラが「プロペラシャフト」「ドアハンドル」「フューエルセンダーゲージ」「ウェザーストリップ」「フロントエンブレム」。
A80スープラでは「ヘッドランプ」「ドアハンドル」「ブレーキブースター」となり、いずれも2020年中に発売予定とされています。
価格や発売時期などの詳細情報については、発売の目処が立った部品から、2020年春頃より公開される予定です。
部品の復刻をおこなうTOYOTA Gazoo Racingの担当者は、次のように説明します。
「復刻パーツの選考基準は、私どもで調査したなかで、アフターパーツとして製品化されていないことと、継続車検を取得する際に重要なものを選んでいます。
たとえば、A80のヘッドライトは異型なこともあり、今回復刻パーツとしてラインナップしました。70のライトのガラス部分は汎用品を使っていることもあり、復刻パーツとして設定していません。
また、70のリトラクタブルヘッドライトは開閉動作する部分のパーツの要望がありましたが、これに関しては補修対応が可能だということがわかりました。
トヨタ車として過去にラインナップされていたスポーツモデルについては、復刻パーツに対応できるかと思います。『AE86』についても部品が欲しいというユーザーが多いようです。
また、わたくしどもでは想定外だったのですが、『チェイサー』の部品を要望される人もいるようです。なお、現在、ホームページにて復刻して欲しいパーツの要望を募集しています」
要望が多い復刻パーツとは、即ち耐久性が低い代物だったという事。
メーカーはそこから学び、耐久性を高め、パーツも長くストックすべき。
全ての車に言える事だが、ヘッドライトのカバーであるポリカの劣化で、
アッセンブリ交換は高額過ぎるので、カバーだけ安価に交換できるように
部品として出してくれ。