「スカイラインGT-R」に続き「スープラ」も! 古い車の復刻パーツを自動車メーカーが再販する理由
日産は「スカイラインGT-R」用の復刻パーツを販売
古い車種の部品復刻は、他のメーカーにおいてもおこなわれています。
日産では、「スカイラインGT-R」のR32型、R33型、R34型用に「ニスモヘリテージパーツ」を販売しています。
この時代のスカイラインGT-Rはいずれも中古車価格が高騰しており、海外での人気も高いのですが、もっとも新しい最終型の「R34型 スカイラインGT-R」でも2002年に生産を終了しており、部品も欠品が多くなっていました。
そこで日産/ニスモ/オーテックジャパンの3社は、2017年12月にR32型の部品を再生産。その後、2018年11月に、部品供給の対象をR33型とR34型に拡大し、外装部品、ホース/チューブなどの部品の発売を開始しました。
また、R32型スカイラインGT-R向けには、それまで販売していた走行や車検に必要不可欠な重要部品に加え、ウェザーストリップやバンパーレインフォースなど、長く安心して乗り続けるための部品を追加しています。
スカイラインGT-R向けの設定部品数は、合わせて約160部品を販売しており、復刻生産が困難な純正補修部品については、リプレイス品や修理での対応を実施しているといいます。
当時のニスモ社長の片桐隆夫氏は、次のように話していました。
「スカイラインGT-Rも年数が経つにつれて部品がなくなってきています。海外の人も含めてみなさん大事に乗ってくださっていて、そこをバックアップしなければならないと思っていました。
大事な部品が入手できないという状況で、ニスモとしてできることを話し合ったとき、パーツを復刻するというアイディアが出ました。
しかし、ニスモだけでは実現できないので、日産、オーテックジャパンと共同でプロジェクトを立ち上げ進めました」
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マツダも2017年に初代「NA型ロードスター」のレストア(再生)サービスを始め、ほかにもハンドルやシフトノブ、フロアマット、ソフトトップなどの補修用部品を復刻して販売しています。
さらに、マツダはブリヂストンと共同して、NA型ロードスターが発売された当時の純正タイヤ「SF-325」を復刻しました。
また、ホンダは2017年に軽自動車「ビート」の補修用部品を再生産、再販売しています。
日本では、初度登録から13年経過したクルマは自動車税が増税になります。13年を経過したクルマは環境性能が劣っているとされることから、環境の良いクルマに乗り換えることを促進する目的がありますが、一方で、愛車を長く乗り続けたいユーザーが存在することも事実です。
少しでも安心して古いクルマを乗り続けられるようなトヨタや日産、ホンダ、マツダなどの取り組みは、ユーザーには朗報といえるものではないでしょうか。
要望が多い復刻パーツとは、即ち耐久性が低い代物だったという事。
メーカーはそこから学び、耐久性を高め、パーツも長くストックすべき。
全ての車に言える事だが、ヘッドライトのカバーであるポリカの劣化で、
アッセンブリ交換は高額過ぎるので、カバーだけ安価に交換できるように
部品として出してくれ。