高速道でのトラブルはどう対処? 車両火災や事故、落下物の通報先とは

2020年1月5日の午後に名古屋高速で発生した車両火災では、21歳の一般男性が周囲の車両を誘導したとして話題となりました。クルマが高速道路上で思わぬトラブルに巻き込まれる可能性にはさまざまなものが考えられますが、どのように対処すべきなのでしょうか。

高速道路上でトラブル! 緊急時には#9910へ通報を

 2020年1月5日の午後、名古屋高速でトラックが出火して下り線が一時通行止めとなりました。このとき、緊急車両が通れるように21歳の男性が一般車両を誘導したことが、一部で報じられています。

 結果、火災は通報から約1時間半後に消し止められ、より重大な事故の発生は食い止められたものの、高速道路で車両が不慮の事態に巻き込まれる可能性としては、さまざまなものが考えられます。高速道路上で起きたクルマのトラブルへの基本的な対処法としては、どのようなものがあるのでしょうか。

高速道路でのクルマのトラブルは事故の原因にもなりかねない(画像はイメージ)
高速道路でのクルマのトラブルは事故の原因にもなりかねない(画像はイメージ)

 高速道路では、一般道と比べて高い速度域で走ることが多いため、車両火災も含め、クルマに突然トラブルが起きると、周囲のクルマも巻き込んだ事故が発生する恐れがあります。

 車両が事故・故障によって本線上で移動できなくなったときの基本的な対処法について、首都高を運営する首都高速道路株式会社は次のようによびかけています。

「車両が移動できなくなったときは、まずハザードランプを点灯させてください。後方に十分注意したうえで、三角停止板などを設置し、後続車に合図をおこないます。

 そして、安全な場所に退避し、交通管制室に通報してください。関係車両が到着するまで、自分で修理などはおこなわないようお願いします」

 通報の方法としては、高速道路上に一定間隔で設置されている非常電話を用いる方法か、道路緊急ダイヤル「#9910」にダイヤルする方法があります。

 #9910は全国共通で携帯電話からもダイヤルが可能です。高速道路・国土交通省が管理する国道はすべて対象となり、24時間体制で通報が受け付けられています。

 首都高は、通報時に伝えるべき情報として、クルマの故障の場合「発生場所」「故障内容」「名前」「車種」「ナンバー」「停止場所」を挙げています。

 また、#9910は事故や道路上の落下物の通報も受け付けています。

 事故の場合は、「発生場所」「けが人の有無」「事故の内容」「名前」「車種」「ナンバー」「停止場所」。

 落下物の場合は、「発生場所」「落下物の種類」「落下している車線」を伝えるべきということです。

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