「RAV4」や「スープラ」が復活! 2019年にどんなクルマが登場した?

人気のSUVカテゴリでは新型車もデビュー

 2019年10月の消費税が10%に増税され、自動車税の税率引き下げや自動車取得税の廃止、環境性能割の導入など、クルマの購入に関わる税金が変更されました。

 また、2019年10月には「東京モーターショー2019」が開催され、130万人以上の来場者を記録しました。

●トヨタ「カローラ/カローラツーリング」(2019年9月17日発売)

 トヨタを代表する「カローラ」シリーズがフルモデルチェンジしました。新型モデルでは、セダンが「カローラ」、ステーションワゴンが「カローラツーリング」という車名となります。

トヨタ新型「カローラ/カローラツーリング」
トヨタ新型「カローラ/カローラツーリング」

 外観デザインは、TNGAプラットフォームを生かした低重心なシルエットを強調。車体のワイド感も表現されたデザインが採用されるとともに、ボディが拡大してカローラ史上初めて3ナンバー車となりました。

 パワートレインは、1.2リッター直噴ターボエンジンと1.8リッターエンジン、1.8リッターエンジン+ハイブリッドシステムの3種類です。

 このうち、1.2リッター仕様には「iMT」と呼ばれる6速MTのみの設定となります。駆動方式は2WDと4WD(ハイブリッド仕様にのみ設定)です。また、安全装備やコネクティッド機能も充実しました。

●日産「スカイライン」(2019年9月17日発売)

 日産のセダン「スカイライン」がビッグマイナーチェンジを受けました。

 外観のデザインは、Vモーショングリルに加え、スカイライン伝統の丸目テールランプが復活。先代モデルではインフィニティのバッジが装着されていましたが、新型モデルでは日産のバッジに変更されました。

 3リッターハイブリッド車には、高速道路でのハンズフリーを実現した「プロパイロット2.0」が搭載され、ボタンひとつで車線変更や追い抜きが可能です。

 さらに、ガソリン車では、これまでのダイムラー製のエンジンにかわり、自社製の3リッターV型6気筒ツインターボエンジンが搭載され、通常モデルに加え、405馬力の「400R」も登場。スポーティな走りが楽しめるセダンに生まれ変わりました。

●マツダ「CX-30」(2019年10月24日発売)

 マツダの新型SUV「CX-30」が発売されました。コンパクトSUV「CX-3」とミドルSUV「CX-5」の中間に位置するサイズ感で、全高1540mm以下と立体駐車場におさまるサイズとなっています。

 市街地での取り回しが容易な、丁度よいサイズでデザインと居住性にも優れている点が好評です。

 また、マツダのデザインコンセプト「魂動デザイン」が深化した美しいエクステリアデザインも、CX-30の特徴のひとつといえます。

 エンジンは、2リッターガソリンと1.8リッターディーゼルのふたつのエンジンがラインナップされていますが、2020年1月以降に2リッター新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X 2.0」が追加される予定です。

●ダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」(2019年11月5日発売)

 ダイハツとトヨタの新型5ナンバーSUVが発売されました。開発はダイハツが担当しており、ダイハツでは「ロッキー」、OEM供給を受けるトヨタでは「ライズ」として発売されます。

 ロッキーはSUVらしく力強い六角形グリル、ライズはトヨタSUVのアイコンである台形グリルを採用し、同じクルマながら、違う雰囲気になっています。

 全長4mを切る小型SUVでありながら、クラストップクラスとなる369リッターの荷室や、広い室内空間を確保。17インチの大径タイヤを装着するモデルでも、最小回転半径は5mという小回り性能を実現しました。

 先進安全技術も充実しており、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能のほか、全車速追従付ACCや自動駐車支援機能も装備しています。

●トヨタ「グランエース」(2019年12月16日発売)

 トヨタの高級ワゴンである新型「グランエース」が登場しました。新型グランエースは、海外で販売されている「ハイエース」をベースとしています。

 新型グランエースは、存在感のある外観デザインや華やかな運転席周り、心地よい後席空間のデザインを特徴としています。

 全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mmとワイドなサイズですが、最小回転半径は5.6m(17インチタイヤ装着車)で取り回しにも優れています。

 ボディタイプは、4列8人乗りと3列6人乗りのふたつを用意し、パワートレインは、2.8リッタークリーンディーゼルエンジンと6速ATを組み合わせました。

 新型グランエースは送迎などを想定したモデルで、近年のインバウンドによる訪日外国人の増加や2020年の東京オリンピックに向けて増加する送迎需要に対応するために導入されました。

 ※ ※ ※

 さまざまな新型車が登場した2019年でしたが、とくに軽自動車でフルモデルチェンジが続きました。先進安全技術を搭載するモデルが増え、軽自動車の安全機能もどんどん向上しています。

 2020年1月にはスズキ「ハスラー」のフルモデルチェンジが控えており、さらにその後は三菱「eKスペース」、日産「デイズルークス」の新型モデルが登場する予定です。

 また、2020年2月には、コンパクトカーの2大モデルであるトヨタ「ヤリス」(「ヴィッツ」)とホンダ「フィット」のフルモデルチェンジが予定されています。

 ほかにもSUVや電気自動車もデビューすると予想されており、2020年の新型車も期待大です。

2019年に登場した新型モデルを画像でチェック(30枚)

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