「RAV4」や「スープラ」が復活! 2019年にどんなクルマが登場した?
2019年はたくさんの新型車が登場しました。どのようなモデルがデビューしたのか、国産車を中心に振り返ります。
軽からスポーツカーまで、2019年は多彩なモデルが登場
平成から令和へ改元した2019年は魅力的なクルマが多数登場しました。2019年に登場した国産の新型車を紹介します。
●三菱「デリカD:5」(2019年2月15日発売)
三菱のSUVミニバン「デリカD:5」が、ビックマイナーチェンジしました。
新型デリカD:5の外観は、最近の三菱車に採用されているデザインコンセプトの「ダイナミックシールド」を取り入れるとともに、縦型のマルチLEDヘッドライトを採用することで、ひと目でデリカD:5とわかる特徴的なデザインとなりました。
さらに、都会的なグレード「アーバンギア」も設定され、新たな顧客層の獲得を目指しています。
パワートレインは、改良された2.2リッタークリーンディーゼルターボエンジンに新開発の8速ATが組み合わされ、パワフルでありながら静かで滑らかな走行性能へと進化しました。
なお、新型デリカD:5はクリーンディーゼル搭載モデルのみとなるため、ガソリンエンジンを搭載する従来型デリカD:5が継続販売されています。
●日産「デイズ」三菱「eKワゴン/eKクロス」(2019年3月28日発売)
日産と三菱が共同開発する軽ワゴンがフルモデルチェンジされました。このモデルは日産が開発を、三菱が生産を担当しています。
新型「デイズ/eKワゴン/eKクロス」はプラットフォームやエンジン、CVTなどが一新されるとともに、デイズとeKクロスではハイブリッドシステムが搭載されるモデルも用意され、燃費向上や力強い走行性能を実現しました。
さらに、軽自動車初となる「プロパイロット」が搭載され、衝突被害軽減や誤発進抑制、前走車追従機能付きクルーズコントロールなどの各種機能により、ドライバーの運転を支援します(三菱では「マイパイロット」)。
また三菱では、デザインコンセプト「ダイナミックシールド」が採用されたSUV風モデルのeKクロスが設定され、アクティブで存在感のあるモデルもラインナップしています。
日産デイズ、三菱eKワゴン/eKクロスは評価が高く、2020年次RJCカーオブザイヤーと2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーのスモールモビリティ部門賞を受賞しています。
●トヨタ「RAV4」(2019年4月10日発売)
トヨタのミドルサイズSUV「RAV4」が3年ぶりに国内復活しました。
先代モデルの4代目は、海外のみの販売で、国内では販売されていませんでしたが、5代目となる新型モデルはワイルドなデザインに一新され、日本に導入されました。
パワートレインはガソリン車とハイブリッド車を用意。また、3種類の4WDシステムが設定されています。
そのなかでも、高い走破性・操縦安定性と燃費向上を両立する「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が世界で初めて搭載されたことは注目です。
なお、新型RAV4は、2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
●トヨタ「スープラ」(2019年5月17日発売)
トヨタのスポーツカー「スープラ」が17年ぶりに復活しました。新型スープラはトヨタとBMWの共同開発で、BMW「Z4」は兄弟車にあたります。
伝統の3リッター直列6気筒エンジンとFR方式を継承しつつ、新型スープラではスポーツ走行を気軽に楽しめる2リッター直列4気筒エンジン搭載モデルも設定され、これまで以上に走りを楽しめるスポーツカーに進化しました。
新型スープラは、ユーザーが実際に走る環境を重視し、開発の際には一般道で徹底的に走り込みを実施しています。
また、現在のクルマにふさわしく、安全装備やコネクティッド機能も充実しています。
2019年3月から開始された予約受注では、3リッター直列6気筒モデルを搭載する最上級グレード「RZ」が、1週間足らずで完売してしまったといいます。
●マツダ「マツダ3」(2019年5月24日発売)
国内では「アクセラ」という車名で販売されていましたが、フルモデルチェンジを機に、海外名の「マツダ3」へと生まれ変わりました。
ボディタイプは、セダンとファストバックのふたつがあり、セダンは「凛とした伸びやかさ」、ファストバックは「色気のある塊」をテーマとし、それぞれの個性を際立たせた外観デザインとしています。
パワートレインは、マツダが新たに開発した2リッターの「SKYACTIV-X」を初めて実用化して搭載するとともに、1.5リッターガソリン、2リッターガソリン、1.8リッタークリーンディーゼルの4タイプがセダン、ファストバックともに設定されました。
●ダイハツ「タント」(2019年7月9日発売)
ダイハツの軽スーパーハイトワゴン「タント」が6年ぶりにフルモデルチェンジされました。
サスペンションや骨格の部品配置をゼロベースで再構築したプラットフォーム「DNGA」を新たに開発。世界初となるスプリットギヤを用いた新技術を取り入れた新CVTや、大幅に改良したエンジンなどのパワートレインを含め、すべての機構が一新されました。
また、従来モデルから好評の大開口スライドドアを継続採用したほか、世界初となる「運転席ロングスライドシート」が採用され、運転席を最大540mmスライドさせることができるようになりました。
新型タントは、標準仕様とカスタム仕様の2種類のボディタイプを用意。標準仕様はシンプルで親しみやすいデザインとし、カスタム仕様は、メリハリのあるフロントフェイスで存在感のあるスタイルを表現しました。
●ホンダ「N-WGN」(2019年8月9日発売)
ホンダの軽ワゴン「N-WGN」が初のフルモデルチェンジをおこないました。スポーティなデザインだった従来型にくらべ、新型はシンプルなデザインになりました。
また、ホンダ独自のレイアウト技術で床を低くし、室内や荷室が広く使えるほか、荷物の積み降ろしも楽におこなえます。
新型N-WGNには標準ボディと専用のフロントマスクやエアロパーツを装着するカスタムがあり、エンジンはノーマルタイプとターボを用意しました。
また、ホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備。とくに、渋滞追従機能付きの「アダプティブ・クルーズ・コントロール」は、ホンダの軽自動車としては初採用され、ノロノロ運転でも先行車を追従し、先行車が止まると合わせて停車までおこないます。
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