スズキ新旧「ハスラー」は何が違う? 外見よりも中身が大幅改良された進化ポイントとは

遊び心のある内装もアウトドア感がアップ

 新型ハスラーの外観は従来型モデルからキープコンセプトですが、内装は大きく変更され、アウトドア用品のモチーフを取り入れたデザインや、機能性が特徴です。

 インパネは、メーター、ディスプレイ、グローブボックスがベゼルで縁取られ、遊び心が感じられるデザインになりました。

 この縁取りの色は、外装色がバーミリオンオレンジとデニムブルーの場合はボディカラー同色、そのほかの外装色ではグレーイッシュホワイトとなりますが、オプションでほかの色を選択することも可能です。

遊び心がある新型ハスラーの内装
遊び心がある新型ハスラーの内装

 また、グローブボックスを開けたときに、フタがテーブルのように使えるギミックも、従来型モデルと同様に採用されています。なお、グローブボックスが閉じているときに、カラーコード(紐)を用いて挟む収納も可能にしました。

 さらに、従来型モデルのフロントシートはベンチシートでしたが、新型ハスラーはセパレート型に変更されました。運転席と助手席の間にはカップホルダーやバッグなどが置けるコンソール収納が設けられ、機能性もアップしています。

 アウトドアでも活躍する新型ハスラーは、荷室の使い勝手についても向上しています。

 従来型モデルよりもリアシートのスライド量が拡大され、リアシートを前にスライドすることで、荷室を広く使うことができます。さらに、後席を前に倒すことで、フラットなラゲッジスペースが生まれます。助手席も含めてフルフラットにすることも可能で、車中泊にも対応しました。

 ラゲッジスペースは、従来型モデルで好評だった防汚タイプのリアシート(背面)とラゲッジフロアを継承。ラゲッジアンダーボックスは、取り外して洗うことができるので、濡れたものや汚れたものを収納するときに活躍します。

 新型ハスラーのパワートレインは、燃費が良く軽快な走りを実現する新開発の660cc自然吸気エンジンと、ゆとりある動力性能を備える660ccターボエンジンとマイルドハイブリッドを組み合わせました。なお、トランスミッションには新開発のCVTが採用されています。

 駆動方式は2WDと4WDが設定され、4WDには新たに「スノーモード」を追加。雪道やアイスバーンでのスムーズな発進をアシストします。

 4WDには、ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートするや「グリップコントロール」、急な下り坂で車速を約7km/hで維持する「ヒルディセントコントロール」も標準装備されました。

 安全面では、予防安全技術「スズキセーフティサポート」が搭載されます。進化したデュアルカメラブレーキサポートにより、夜間の歩行者検知や標識認識機能、後退時ブレーキサポートを可能としました。

 さらに、ターボ車には、アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付き]と車線逸脱抑制機能をスズキの軽自動車として初搭載しています。

 新型ハスラーには、大型の9インチHDディスプレイ搭載のメモリーナビゲーションがスズキとしてはじめてオプション設定されました。

 新型ハスラーの価格(消費税込)は、136万5100円から174万6800円です。たとえば、エントリーグレードの「Gタイプ」は従来型モデルより1万7000円アップしていますが、装備内容を考慮すると、実質値下げともいえる価格設定となっているといいます。

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 昨今は軽自動車の販売が好調で、ホンダ「N-BOX」やダイハツ「タント」、スズキ「スペーシア」など背が高いモデルが人気です。

 一方のハスラーは、遊び心のあるデザインや機能性の高さが受けて、累計販売台数は2019年11月現在で47万6918台を記録。軽自動車とSUVを掛け合わせた新ジャンルのクロスオーバースタイルはほかにはあまりないことから、ヒットモデルとなっています。

 新型ハスラーは、これまで以上にアウトドアを強調するスタイルになり、2019年10月に開催された東京モーターショー2019で初公開されたコンセプトモデルは来場者から好評だったといいます。

 新型ハスラーは2020年1月20日に発売予定となります。登場が楽しみなクルマが、またひとつ増えました。

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