【ナメちゃダメ】車のガラスの飛び石、自分で修復できる大きさはどれくらい?

フロントガラスの傷を少しでも防ぐ対策法とは

 傷がつく可能性をできるだけ減らしたい場合に、手軽で、かつ有効なのが「撥水コーティング」です。

高速道路の走行時などは飛び石に注意
高速道路の走行時などは飛び石に注意

 高島整備士によると、撥水コーティングには何度も塗り込むとムラが生じて見にくくなったり、ワイパーが上手に水分を拭き取れなくなるなどのデメリットはありますが、軽微な飛び石には有効な手段だといいます。

「雨だけでなく汚れも付きにくくさせる性質を持つ撥水加工ですが、軽微の飛び石なら表面の保護膜で傷を付きにくくしてくれます。ただし厚塗りしすぎも良くないので、自分で施工する場合はせいぜい2度塗り程度、気持ち厚めぐらいでちょうどいいでしょう」

 また、フロントウインドウ全体に貼る保護フィルムもあります。外気や日光に晒されても伸びない素材を使い、透過率も車検をクリアします。ただし、施工には高い技術が求められるので、専門業者に任せることが必要です。

 気になる価格は5万円から7万円程度と、フロントガラス交換と比べればかなりお手頃なので、保険代わりに試してみる価値はありそうです。

 それでも走行中に傷が入ってしまった場合に使えるのが「フロントガラス用の補修キット」です。

 飛び石などでできた軽度の傷なら、傷の凹み部分にレジンと呼ばれる樹脂を流し込み硬化させることで、表面を平坦にして傷を目立たなくさせるものですが、こちらも注意が必要です。

「この補修キットですが、レジンを流し込む際はゴミやチリが入らないように真空状態にする必要があります。これを怠ると十分にレジンが流し込めず、見えない傷やヒビがまた広がっていく可能性もあります。

 ボディの傷はともかく、フロントガラスの補修キットは、自分で何度も補修経験がある上級者以外は、業者に修復をお願いした方が結果的に安く済むケースが多いと思います」(高島整備士)

 また、業者に頼む前に、フロントガラス専用の絆創膏のような応急処置シールで傷の広がりを抑える、というのも有効な方法だといいます。これは損傷部の表面を特殊な素材で覆うことで、水分や不純物の侵入を防ぎ、後々の補修作業をしやすくするものです。

 価格数百円からとリーズナブルなので、カー用品店などで見つけたら購入しておくと安心です。

※ ※ ※

 飛び石によるフロントガラスの傷は、いかに傷を最小限に止めるかが重要です。もしフロントガラスに傷が付いてしまったら、購入したディーラーや販売店に相談するのがおすすめです。

高速道路の走行でリスクは? 飛び石はどう対処すべき?

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