パトカーは300万円、消防車は3000万円超!? 「はたらくクルマ」はいくらで買える?

トラックやバスをはじめ、消防車やパトカーなど、「はたらくクルマ」にはたくさんの種類があります。街で見かける機会が多いはたらくクルマですが、どれくらいの金額で購入することができるのでしょうか。

「はたらくクルマ=特殊車両」は専用装備が高い

 トラックやバスをはじめ、消防車やパトカーなど、「はたらくクルマ」にはたくさんの種類があります。はたらくクルマは子どもたちにも人気があり、ミニカーでも、スポーツカーやSUVなどを差し置いて、消防車やパトカー、バスなどが売れているようです。

 いろいろな種類のはたらくクルマが存在していますが、車両価格を明確にしている市販車とは違い、はたらくクルマの価格は意外と知られていません。

 はたらくクルマを新車で購入する場合、どれくらいの価格で買えるのでしょうか。

トヨタ「クラウン」のパトカー(大阪府警)撮影:加藤博人
トヨタ「クラウン」のパトカー(大阪府警)撮影:加藤博人

●大型トラック(8トンクラス)

価格:2000万円前後(荷台の形状により変動)

 高速道路などで見かける大型トラックは、エンジンと運転席などを含んだキャビンがベースとなり、これに用途に応じた荷台を載せています。

 通常のカーゴ(荷台)ではなく、冷凍や電動ウイング付きなどの専用装備を搭載することで、価格に差が出てきます。

●救急車

価格:500万円から1000万円以上

 救急車は、トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」をベースにしたものがほとんどです。

 ただ人を運ぶだけのものは500万円前後なのですが、搭載される救急救命用の医療機材を積む高規格救急車になると1000万円以上になるようです。

●パトカー

価格:300万円前後(塗装・赤色灯・サイレン付き)

 パトカーは、その独特のカラーリングや赤色灯、無線などを装着する必要がありますが、基本的には入札によって市販車並みの価格で納入されています。

 ちなみに、交通機動隊が所有する車両は特別なチューンが施されているという噂もありますが、機密事項とされています。

●消防車(消防ポンプ車)

価格:3300万円前後

 消火栓や河川、池などから水をくみ上げて消火活動するためのコンプレッサーやホースなどを装備する特殊車両のため、具体的な金額は出てきませんが、だいたい3300万円前後になるようです。

●ショベルカー

価格300万円から7000万円前後

 工事現場で活躍するショベルカーは、小型から大型まであり、小型で300万円から800万円、大型は7000万円にもなるのだとか。

 ちなみに先端のアーム部分を取り替えることで、さまざまな用途に対応させており、その場合も数千万円クラスになるそうです。

●対人地雷撤去機

価格:3000万円から8000万円

 工事現場で働くブルドーザーをベースに開発される対人地雷撤去機。ある意味で究極の「はたらくクルマ」ですが、こちらのお価格はベースとなるブルドーザーとほぼ同額。仕事内容を考えると、むしろ安い気がしてきます。

※ ※ ※

 消防車や救急車、ゴミ収集車などは、通常の流通業(流通や配送・運搬など)とは違う専用装備が必要になります。とくに医療機器など高額な機材を搭載する救急車は、それだけでも高額になるようです。

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1件のコメント

  1. トラックは基本メーカーから出荷されたシャシにボデーメーカーが荷台を作製し搭載する架装行程の流れなのだが、今は昔のような引き当て先のユーザーからの用途に応じた専用設計の受注は希になってきましたね。
    車体メーカーもトラックメーカーと情報を共有しながら平均して受注の流れを診ながら見込み生産と言う方式を取っていますね、結局は乗用車のカタログモデルに近い販売方式で数有る完成車から用途に応じた冷凍車やバンを選んでもらう方式ですね
    但し基本は架装の定義は変わらないので運輸支局で実測検査を受けてから登録される流れで日産車のオーテックとの関係に近いですかね。
    勿論、4トン車クラスであればメーカーが型式指定で届け出済みの共通型式などは一部検査が免除されたり乗用車のように持ち込み検査が無用のトラックもあります。
    こうした一連の流れは納期の短縮や生産効率などを優先し生産方式で今は定着してますね、最近はトラックシャシ自体が排ガス規制装置のシステム重量が嵩んで積載量が取りにくい時代ですが、車体メーカーの努力で軽量化した車体が開発されてユーザーもこの流れに乗る形でオーダーメイドと言う形は少なくなってきました。
    また消防車も様々ですがハシゴ車ともなると上物だけで億単位の架装になるので最近では各都道府県の消防も国内メーカーに交えて多少安い外国メーカーも視野に入れているようでシャシは日本製で上物は外国製と言った消防車も出てきてますね。
    またバス製造会社もメーカーからエンジンや足周りの供給を受ける基本はトラックと同じ車体メーカーに属する部類なのですが、そろそろ自動車メーカーとして独立するべきだと思うのですが業界の縛りは根深いものがありますからね
    今はゴミ収集車であれば民間業者なら特に架装を施さない標準車で安く仕入れて収集にあたりますが、何で役所の収集車だけ特別装備を連発して入札とか意味の解らんことやってるのはどうしてなんでしょうかねw

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