ホンダ「N-BOX」絶好調なのに軽総販売台数が増えていない? 2020年は激増なるか?
2019年のホンダの軽自動車全体の販売ペースは、昨年と同様となっていますが、その一方で同社の人気軽自動車「N-BOX」は昨年を上回るペースで販売されています。なぜ、ホンダ全体の軽自動車販売台数は増加していないのでしょうか。
N-BOXの2019年販売台数は過去最高を更新の見込み!?
2015年から4年にわたって軽自動車の年間販売ランキングで1位を獲得しているホンダ「N-BOX」は、2019年の販売ペースが2018年を上回っており、このままいけば2018年よりも年間販売台数を伸ばすことが予想されています。
しかし、ホンダの軽自動車全体の販売台数は、前年からほぼ横ばいという状況です。いったいなぜなのでしょうか。
N-BOXは2019年1月から11月までの販売台数が23万6636台を記録し、全国軽自動車協会連合会が発表する軽自動車販売ランキングの11か月間の数値では1位となっています。2位のダイハツ「タント」には7万台弱の差をつけていることから、2019年もランキング1位を獲得することはほぼ確実です。
さらに、N-BOXのひと月あたりの販売台数は、2019年の実績では平均2万1512台となり、12月も同じ規模の台数が販売されると仮定した場合、計25万8148台となることから、N-BOXは自己最高販売台数を記録した2018年(24万1870台)を抜いて、年間最高の販売台数を達成することも予想されます。
しかし、2019年1月から11月のホンダ全体の軽自動車販売台数は34万3285台と、前年同期間の34万2925台の100.1%となり、ほぼ変わりません。
N-BOXが好調にもかかわらず、ホンダ全体の軽自動車販売台数が伸びない大きな要因は、2019年8月に発売されたホンダ新型「N-WGN」の生産過程でのトラブルにあります。電動パーキングブレーキの不具合が発生してしまい、新型モデルを登場させたにも関わらず、すぐに生産が停止され、販売ができない状況となってしまったのです。
その結果、N-WGNの直近(2019年11月)の販売台数は全国軽自動車協会連合会の発表で94台となり、累計台数の対前年比は54.4%にとどまっています。
ホンダは、2019年12月12日にN-WGNのリコールを国土交通省へ届け出ました。2019年7月4日から8月30日に製造された9437台が対象となります。
すでに販売して納車済みのN-WGNにもリコールの必要があると判断したことから、今回の届け出となったようです。
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現時点での新型N-WGNの評価は決して悪いものではなく、納車が本格化される2020年以降には、軽自動車市場で再びホンダが注目を集めることは間違いないでしょう。
2019年1月から11月における軽自動車のメーカーごとのシェアは、ダイハツが32.4%、スズキが29.8%、そしてホンダが19.2%となっています。2020年にどのような変化が起きるのか注目です。
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