みんな持っていた「なめ猫免許」 現在も密かなブームだった?
「暴走族のネコ」、という強烈な出で立ちで、1980年代に一大ブームを築いたのが「なめ猫」です。代表歴なグッズである「なめ猫免許」をはじめとして、その後もさまざまなグッズが作られました。一度見たら忘れない、なめ猫たちは、いまどうなっているのでしょうか。
ゲーム、アパレル、アイドル、マンガ…なめ猫は縄張りを広げていた!
1980年代に一大ブームを築いたものとして、「なめ猫」があります。なかでも、「なめ猫免許」は社会現象を巻き起こすほどのものでした。
そんな、なめ猫たちは、いまどうなっているのでしょうか。
なめ猫の正式名称は「全日本暴猫連合 なめんなよ」です。初代のなめ猫グッズは1980年から1982年頃まで販売され、一大ブームを築きます。
免許グッズの大流行をはじめ、国の機関である総理府の政府広報までもがイメージキャラクターとして扱うなど、1980年代を代表する社会現象となりました。
あのブームから30年以上経った現在では、「なめ猫免許」はどうなっているのでしょうか。現在の販売元である、株式会社Geniusは以下のように話します。
「現在も免許証は販売されており大変好評です。なお、いまは免許証だけでなく、パロディカード(Suicaカードなど)そのほかのライセンスカード(調理師資格等)もあります。また、企業様とのタイアップ企画で、プレミアム商品としての展開もしています」
免許グッズは現在も販売中とのことですが、それだけではありません。いま、なめ猫ブームは再来しているようです。
なめ猫グッズは1982年頃を境に一旦販売を終了していましたが、2005年に約23年ぶりに復活し、当時の暴走族風だけでなく現代風のあらゆるなめ猫グッズが販売されました。
なお、新たに撮影された写真は一切なく、すべて当時撮影されたものを使用しているとのことです。
2006年には、警視庁の暴走族追放キャンペーンなど、多くのイメージキャラクターに採用されています。
その後、2015年には空前の「猫ブーム」に相まって、YmobileとのコラボやLINEとのコラボが実現しています。ちなみに、LINEのコラボスタンプの発売初日には200万ダウンロードを超え、さらに1か月の累計が550万ダウンロードを記録するなど、再度人気が爆発しました。
2016年には、数々のスマホゲームとのコラボや、新たなライン公式スタンプの発売、アパレルブランド「ACDC RAG」とのコラボ企画。さらには、なめ猫公式アイドル「なめんなよ原宿」がCDデビューするなど、引く手あまたの大人気となっています。
2017年には別冊ヤングチャンピオンで「なめ猫さん~サラリーマンにゃめんなよ~」の連載がスタート。なめ猫がサラリーマンになって帰ってきたというストーリーになっています。
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現在、なめ猫グッズはTシャツや缶バッジ、カレンダーなどが販売中であるほか、ドライブレコーダー稼働中ステッカーも販売されています。
2021年には、海上保安庁の冬季海難防止活動ポスターになめ猫が登場してましたね