世界初のエンジン登場! マツダ「スカイアクティブX」の実力はいかに?
価格は少し高い? 商品力の改善に期待!
一方、現段階では、マツダ3の2リッターエンジン搭載車と比べて、価格差が約68万円となり、「少し高いかな」と感じてしまいます。
素晴らしい技術に感心するものの、一方でクルマも商品だから「内容に見合った価格」じゃなければ成立しません。
解りやすい指針でいえば、普通のガソリンエンジンと24馬力違うため、1馬力1万円として24万円高くても良い。また燃費は、20%程度良いから燃料コストで浮く分が20万円となり、合計44万円といったイメージ。
逆に考えれば残る24万円分の魅力を付けると商品力が出るということです。パワーユニット担当の役員に聞いたら「今回は、世界初の技術ということで安全マージンを十分確保して180馬力にしていますが、高回転域でのパワーはもっと出せます」。
200馬力になれば普通のエンジンとの出力差は44馬力。それだけで妙味出てくるうえ、加えていまは普通のエンジン車と全く同じ外観ながら、ブレーキをアップグレードさせたり、エアロパーツなどを加えスポーツモデル仕立てのイメージにしてやれば(マツダスピード復活など歓迎)、さらに20万円分くらいの付加価値を付けられるだろう。

おそらくスカイアクティブXの評価はあまり高くないと思うし、売れ行きも伸び悩むでしょう。でもポテンシャルを感じます。
何よりパワフルながら燃費良い。6速MT仕様も試してみたが、低い回転域からトルク出ているためドライバビリティ良好です。
高出力バージョン出てくるまでは、マツダファンの皆さんで支えてあげたらいいと思います。
その間、マツダが頑張ったらスカイアクティブXに商品的な価値を付けられることでしょう。
スポーティモデルの雰囲気をキッチリ持たせたマツダ3に200馬力のパワフルなエンジンを搭載し、日常的な乗り方なら20km/Lくらい走ってくれるようなモデルであれば、いまの価格だって十分に魅力的ではないでしょうか。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。




















