旧型カローラも需要がある!? 新型カローラ登場後も旧型モデルが併売される意外な理由とは

2019年9月にトヨタ「カローラ」がフルモデルチェンジして新型モデルが登場しましたが、旧型モデルも併売されています。一般的には新型モデルが登場すると旧型モデルは販売を終了しますが、なぜカローラは旧型モデルも引き続き販売されるのでしょうか。

新旧カローラが併売される理由はボディサイズの拡大にあった

 2019年9月にトヨタ「カローラ」がフルモデルチェンジしました。これまで「カローラアクシオ」という名称だったセダンはカローラに、ワゴンタイプの「カローラフィールダー」は「カローラツーリング」として販売されています。

新型カローラは3ナンバーサイズにボディ拡大(左:新型/右:旧型)
新型カローラは3ナンバーサイズにボディ拡大(左:新型/右:旧型)

 新型カローラ/カローラツーリングはボディが3ナンバーサイズに拡大され、TNGAプラットフォームを生かした低重心なシルエットや車体のワイド感が表現されたスポーティなデザインが採用されました。

 一般的には、新型モデルが登場すると、旧型モデルは生産を終えます。ところがカローラでは、フルモデルチェンジ後も旧型モデルが継続して販売されています。なぜ新型モデルと旧型モデルを併売するのでしょうか。

 新型と併売されている旧型カローラは、セダンのカローラアクシオ、ワゴンのカローラフィールダーともに用意され、エンジンは1.5リッターのノーマルタイプとハイブリッドがあります。

 グレード名は「EX」で、装備内容は以前の「X」に近く、ノーマルエンジン車のエアコンはマニュアル式で、オート機能は備わりません。

 新型と旧型を併売する理由について、新型カローラの開発者は次のように説明します。

「カローラアクシオとカローラフィールダーは、法人のお客さまが多かったです。セダンのアクシオは、法人のお客さまが約50%を占めていました。主な用途として営業などに使われます。またワゴンのフィールダーでも、25%前後は法人のお客さまです。

 法人の場合、社内的な規則で5ナンバー車しか購入できないこともあるため、旧型も併売しています。

 また一般のお客様も、アクシオの購買層は平均年齢が70代、フィールダーでも50代から60代です。旧型は視界が抜群に良く、運転しやすいというメリットがあるので、高齢者にも優しいです。そこも考慮して併売しています」

※ ※ ※

 新型カローラは、走行安定性、乗り心地、内装の質、前席の座り心地、安全装備、運転支援機能など、さまざまな性能が先代型に比べて向上しました。

 新型を積極的に売り込めば良いだろうと思いますが、法人需要がセダンの50%で、なおかつ5ナンバー車でないと買えない事情まであれば、旧型も供給する必要があるようです。

新型カローラは大きくなった! 5ナンバーだった旧型カローラと見比べる(42枚)

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