知らなかったではすまされない、日本とは異なる海外の交通法規とは
毎年多くの人が、旅行や赴任、留学など様々な目的から海外へと出発します。そのなかにはクルマを使って現地で移動される人もいるでしょう。しかし、海外では言語や習慣が異なるように、交通法規も日本とは異なる場合があります。今回は、そんな海外の交通法規を紹介します。
州ごとに交通法規が異なるアメリカ、お酒を持っているだけで罰則も
アメリカは自動車大国として有名ですが、変わった交通法規があることでも知られています。50あるアメリカの州では、ほぼ共通の交通法規が採用されていますが、一部ではその州独自の交通法規も存在します。
たとえば飲酒運転については、日本と同様アメリカでも非常に重い罰則が課されます。
それだけでなく、ミシガン州やオハイオ州などいくつかの州では、封の開いた酒類を走行中の車内に置くこと自体が禁止されています。また、同乗者が車内で飲酒することも禁止されます。
飲酒運転をすることはもちろん言語道断ですが、旅行などでアメリカ国内をドライブをする際は、同乗者も含めて車内に封の開いたアルコール類がないかどうか確認しましょう。
さらに、日本では踏切を通過する前にクルマを一時停止させて安全確認をすることが義務付けられていますが、アメリカでは一時停止義務はありません。したがって、日本の踏切のように一時停止をすると後続車に追突されてしまうおそれがあります。一方で、バスやトラックは一時停止が義務付けられていますので、そのようなクルマの後ろにいる時などは注意が必要です。
高速道路の制限速度についても考え方が異なります。日本では、一部を除き高速道路の制限速度は100km/hとなっていますが、アメリカの場合、州によって60mph(約97km/h)から80mph(約137km/h)と、アメリカ国内だけでもその差は40km/hほどにもなります。ちなみに、もっとも制限速度が高い州はテキサス州です。
日本でも高速道路区間によって制限速度が変わりますが、これは各道路の状況を鑑みて国が規定しています。しかし、アメリカでは各州にその権限があることから、このようなことが生じます。
そもそも、アメリカではスピード表示にマイルを使用していることから、キロ表示に慣れている日本人からすると、少しわかりづらいことがあります。加えて、制限速度も道路状況だけでなく州ごとの規定によって定められていますので、日本人がアメリカで運転する際にもっとも気をつけなければならないのは、スピードの出しすぎといえるでしょう。
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