国交省ブチギレ!?「他車に迷惑かけますよ!!」大型トラックが「夏タイヤ&チェーン無し」で立ち往生…「監査のうえ行政処分」の可能性も 長野の国道19号

大雪に見舞われた2025年3月4日夕方に、長野県内で大型車が冬タイヤもチェーンも非装着で立ち往生。国土交通省はあらためて強く注意喚起を行いました。

相次ぐスタック発生 国交省も強い口調に

 国土交通省 中部地方整備局 道路部は2025年3月6日、公式SNSを更新。
 
 大雪に見舞われた4日夕方に、長野県内で大型車が冬タイヤもチェーンも非装着で立ち往生していたことを明らかにし、あらためて強く注意喚起を行いました。

雪道のイメージ(画像:写真AC)。
雪道のイメージ(画像:写真AC)。

 立ち往生が発生したのは、塩尻市内の国道19号です。夕方17時ごろ、1台のトラックが夏タイヤのまま、チェーンもつけずに雪道を走行し、スタック。その影響で、後方車両もどうすることもできず、大規模な立ち往生に発展してしまいました。

 この滞留は2時間半もつづき、19時半ごろに除雪車の作業によって排除完了し、ようやく解消されたといいます。

 これを受けて、当局は「ノーマルタイヤでの雪道走行は危険なだけでなく他の車両にも迷惑をかけます!!」と、ビックリマーク付きの異例とも言える強い口調で呼びかけ。

「冬用タイヤを装着、チェーンの携行をお願いします」と、冬道の対策をしっかりするよう改めて呼びかけています。

 この投稿に、コメントでは「本当に困るのです」「1台の『大丈夫だろう』という、根拠のない自信から、雪の中走行して立ち往生し、何十台、何百台の車に影響を及ぼす」「こんなの全タイヤをスタッドレスに変える費用分くらいの罰金取らないと、懲りないだろ」などの声が集まっています。

 なお、今年の大雪に際して、国はあらかじめ「雪道において悪質な立ち往生が発生した場合には、監査で事実関係を確認したうえで、講じた措置が不十分と判断されれば、行政処分の対象となります」と警告をおこなっています。

 またトラックや一般車を問わず、多くの都道府県は「道路交通法施行細則」によって、雪道・凍結路面を未対策で走行する行為などを禁じており、違反すると「公安委員会遵守事項違反」として反則金が課せられます(普通車で6000円)。

 季節外れの暖気や大寒波などが相次いだ今年の冬。例年のように国や自治体は冬道対策を強く呼びかけていますが、依然として「夏タイヤ立ち往生」は後を絶ちません。

 同日には国道18号の碓氷バイパスでコンパクトカーが夏タイヤでスタックしたまま「乗り捨て」られているのが発見され、2月25日には群馬・新潟県境の三国峠でEVセダンが夏タイヤでスタック。さらに19日にも関越道で国産高級SUVが夏タイヤでクラッシュしています。そして8日にも、山口県の国道2号で大型トレーラーが夏タイヤでスタック。この時は滞留が「長さ5km」にも及んだといいます。

 もはや道路管理者にとって「トホホ」ともいえる夏タイヤ車スタックで、今回の発表にも怒りがにじみ出ています。ネット上でも「反則金だけはぬるすぎ」「飲酒運転並みに厳罰にすべき」といった声が上がっているほどになっています。

【画像】また出た~!今回の「夏タイヤ&チェーン皆無」で立ち往生したトラックを見る(30枚以上)

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Writer: くるまのニュース編集部

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