なぜ軽じゃなくなった? 普通車になった三菱小型EVは大型化で売れ行きは変化したのか
2018年4月19日に一部改良を受けた三菱「i-MiEV」は、この改良によって軽自動車から普通車(登録車)へ変化したという変わった経歴を持つクルマです。普通車になって1年以上が経過しましたが、売れ行きはどうなったのでしょうか。
前代未聞!? 軽自動車から登録車にサイズが拡大
クルマを分類する規格には、3ナンバー車と5ナンバー車の区分や、乗用車と商用車の区分などがありますが、それらと並んで普通車(登録車)と軽自動車という区分があります。
普通車は、改良によるボディ拡大で5ナンバーから3ナンバーになったり、乗用モデルの派生で商用モデルが誕生したりすることはありますが、ひとつのモデルが軽自動車/普通車で変化することは非常に珍しいことです。
ところが、2018年に軽自動車から普通車に「変身」したクルマが登場したというのですが、いったいどういうことなのでしょうか。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会のデータによると、2018年の新車販売の総台数は527万2067台を記録し、そのなかで普通車と軽自動車の比率は64%:36%となっています。
車種ごとで見ると、軽自動車はホンダ「N-BOX」が2015年から2018年まで4年連続で1位を獲得しているほか、2017年と2018年で販売上位5台の顔ぶれが変わらなかったということからもわかるように、人気車種が固定化されつつある状況です。
普通車においては、2018年の販売台数1位は日産「ノート」が獲得したほか、トヨタ「アクア」「シエンタ」なども人気です。
そんななか、2018年に軽自動車から普通車になったのが、三菱「i-MiEV」(アイ・ミーブ)というEV(電気自動車)です。2018年4月19日の一部改良で全長が3395mmから3480mmへ変更され、軽自動車は全長3400mm以下と定められているため、ボディ拡大により普通車扱いとなりました。
i-MiEVはなぜ、軽自動車から普通車に変わったのでしょうか。三菱の広報担当者は、次のように説明します。
「i-MiEVが登録車(普通車)に変更となった理由としては、商品力の強化と歩行者保護法規への対応が挙げられます。
商品力強化の具体的な内容としては、一部改良後のi-MiEVは前後のフェンダーが大きく張り出したデザインとなっており、低重心で安定感のあるスポーティなスタイリングを実現しました。この外装変更により、前後方向に全長が拡大しています」
改良前と改良後のi-MiEVを比較すると、つるんと丸みを帯びたフロントデザインの改良前モデルに対し、改良後モデルは前後フェンダーやバンパーが立体的なデザインとなり、より存在感が増しています。
普通車になったことで、販売状況に変化はあったのでしょうか。前出の三菱の広報担当者は次のようにいいます。
「軽自動車扱いだった2017年度のi-MiEVの販売台数は167台で、4月19日の改良で登録車(普通車)となった2018年度は70台を記録しています。ただし、2018年度は軽自動車版のi-MiEVの在庫があり、そちらを44台販売したため、同年度のi-MiEV全体の販売台数は114台となりました」
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2009年に世界初の量産型EVとして市場へ投入されたi-MiEVは、翌2010年度には2542台を販売しました。
しかし、航続距離の延長など細やかな改良はおこなわれてきたものの、基本設計の変更がなかったこともあり直近の販売台数はもともと多くなく、また2017年度から2018年度にかけても下落しています。
しかし、三菱は2016年にルノー日産三菱アライアンスのグループ入りをしたことで、日産などとともにEVの開発を進めていると見られています。EV開発において多数派となることによって、i-MiEVの次期型にあたるEVが、市場でより高い競争力を持つクルマとして登場することが期待される状況です。
何かと海外からの風当たりの強い日本独特の軽規格のガス抜き対策だろ
規格枠に収まる軽ですら軽とは呼びにくい車種ばかりだからな
こんなアホな規格は日本だけだから他所から見たら市場を凍結されてると思われても仕方ねーよな
登録車に迫る車重と乗り出し200万の車が車枠が軽だからとて優遇税制とかおかしいよな