1980年代ネオクラシックが魅力的! 手が届きやすい旧車5選
ハイソカーブームをけん引したネオクラシックとは!?
●トヨタ「マークII」

トヨタ「マークII」は、一時代を築いたアッパーミドルクラスのセダンです。なかでも5代目は当時のハイソカーブームを象徴するクルマで、「クレスタ」「チェイサー」を含めた、いわゆる「マークII」三兄弟とも大ヒット車です。
もともとは「コロナ」の上級派生車種として「コロナマークII」の名称で誕生しましたが、1984年に発売された5代目からコロナの名が外れ、正式にマークIIという車名になりました。
ちなみに、前年に登場した8代目のコロナがスペース効率やコストに優れるFFとなったのに対し、マークIIは高級車らしくFRを踏襲しています。
セダン、ハードトップ、ワゴン、バンと豊富なボディバリエーションを展開していましたが、圧倒的に人気だったのはハードトップです。
直線基調でバランスの取れたスタイリングは、Cピラーを黒くした「クリスタルピラー」が特徴とされ、デビューから35年経ったいまでも美しいと評判です。
デジタルメーターの採用や、日本初のDOHCツインターボの投入、マイナーチェンジでの立体的なフロントマスクへの変更など、とにかく話題の多いクルマでした。
当時、とにかく販売台数が多かった人気車だったこともあり、中古車は豊富ですが、価格は徐々に上昇しつつあるので、相場が70万円から100万円のいまが狙い目かもしれません。
●マツダ「ルーチェ」

マツダ「ルーチェ」はすでに消滅してしまったモデルですが、系譜からすると「カペラ」を祖先とする現在の「マツダ6」よりも上級に位置するセダンです。
初代は1.5リッターおよび1.8リッターエンジンを搭載する、美しいデザインのセダンでしたが、2代目ではロータリーエンジン専用車として登場。
途中からレシプロエンジン搭載車も追加投入しましたが、1986年に登場した最終型の5代目まで、一貫してロータリーエンジン搭載グレードをラインナップしていました。
しかしながら、5代目はV型6気筒エンジンが主流で、フラッグシップは3リッターエンジンを搭載。1988年のマイナーチェンジでDOHC化され、出力も180馬力のロータリーターボを超える200馬力とされました。
このルーチェは、いまのマツダ車と対極にあるような直線基調のデザインであり、とても希少です。
中古車の流通量は非常に少ないものの、相場は80万円から120万円で安定しています。ただし、希少なロータリーエンジン搭載車だけは別格の扱いで、中古車価格が上昇中です。
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今回紹介した5台のクルマのように、クラシックカーではなくちょっと前のモデルは、性能的にも普段使いができることが魅力のひとつです。
しかし、どれもデビューから30年以上が経ち、長く生産されたセド・グロのワゴンや2代目ジムニーにしても生産終了から既に20年が経過しています。
価格的には手が出しやすいのですが、維持となると欠品部品が多く、トラブルがあると苦労することもあります。
実際の購入に際しては、現代のクルマとは違うという覚悟が必要です。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。























