日本にも欲しい! ド派手カスタムな「GRスープラ3000GT」が米国で先行公開! 何が凄いのか?
「GRスープラ 3000GT」はまだ進化できる!? 日本国内での展開は
このモデルはボディキットに加えて、さまざまなサードパーティの協力による機能性パーツもプラスされています。3リッター直列6気筒ターボのエンジンはノーマルですが、エキゾーストは専用スペックとなるHKSカスタムエキゾーストを装着。
足まわりでは、タイヤはTOYOプロクセスR888R(フロント:265/30R19、リア:285/35R19)、ホイールは鍛造品のTWS RS317、サスペンションは専用スペックのテイン・カスタムストリートアドバンスZ、そしてブレーキはフロントにブレンボ・モノブロックブレーキキット(6ピストンキャリパー&380mm2ピースローター)が奢られています。
一方、内装は外装に比べると控えめですが、運転席/助手席にブリッド・Xerro CS、パイオニア製のスピーカーシステムが装着されています。
会場には、新型スープラのチーフエンジニアの多田哲哉氏の姿もありました。
多田氏に話を聞くと、「GRスープラ 3000GTの開発はTCD独自におこなっていますが、ノーマルと同じように先人(=TRD3000GT)をリスペクトしながら開発することは非常に重要な事だと思っています。
ただ、欲をいうと機能面などにも新しい提案が欲しかったですね」といいます。
確かに、GRスープラ 3000GTの機能部分はライトチューンに留められ、SEMAショーに展示されていた他のカスタマイズメーカーのモデルのなかには、大幅な出力アップをおこなうチューニングが施されたモデルも展示されていることを考えると、物足りなさがないといえば嘘になります。
筆者はレースでの知見/ノウハウを数多く持つTCDのTRD部門のテクノロジーをフィードバックさせたエンジンやトランスミッションなども見てみたいと思いました。例えば、『もう2JZエンジンに頼る必要はありません』というような高出力化/耐久性を両立する3リッターターボエンジンなどです。
このモデルは“コンセプト”とはいうものの、フィッティングの良さやパーツの精度を含めていつでも市販化できそうな気がしています。
関係者に聞くと「アメリカでの発売を検討しています。日本での販売は現時点では未定ですが、反響が高ければ検討しなければいけません」と語っています。その際にはTRDパーツなのか、それともGRブランドが冠された「GRパーツ」として登場するのか、非常に気になるところです。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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