やっぱり「あぶない刑事」のレパードでしょ! 刑事ドラマで活躍したクルマ5選
正義のヒーローが乗るクルマは憧れてしまうもの。身近なヒーローといえば警察官や消防官ですが、なかでもテレビの刑事ドラマに登場するクルマが話題になったころもありました。そこで、刑事ドラマに登場したクルマを5車種ピックアップして紹介します。
刑事ドラマにつきものの捜査車両が話題に!?
時代によって流行りのテレビドラマは変わっていきますが、かつては刑事ドラマが大人気だったころがあります。
そして、かつての刑事ドラマではド派手なカーアクションが欠かせず、小道具として使われるクルマが話題になりました。
そんな刑事ドラマに捜査車両として登場したクルマのなかから、派手な加飾を施さずとも存在感のあったモデルを5車種ピックアップして紹介します。
●日産「レパード」
舘ひろしが演じるタカこと鷹山敏樹と、柴田恭兵が演じるユージこと大下勇次のふたりが主人公の刑事ドラマ「あぶない刑事」は、1986年に日本テレビ系列で放送が開始されました。
ふたりの勤務先は神奈川県警港警察署捜査課で、広域暴力団「銀星会」の壊滅のために横浜の街を舞台に全力で疾走するシーンや、市街地で拳銃を発砲しまくる場面もあれば、絶妙なタイミングでジョークを交えた掛け合いなども多く、シリアスさと笑いが融合した刑事ドラマとして話題となります。
続編となる「もっとあぶない刑事」や、映画「あぶない刑事」「またまたあぶない刑事」「もっともあぶない刑事」「あぶない刑事リターンズ」「あぶない刑事フォーエヴァー」「まだまだあぶない刑事」、そして2016年公開の「さらばあぶない刑事」による完結まで、長きに渡って高い人気を維持してきました。
このドラマでタカとユージが乗っていたのは、1986年に登場した2代目日産「レパード」です。初代レパードは近未来的なデザインで好き嫌いがはっきりしていましたが、2代目はトヨタ「ソアラ」の大ヒットの影響でBMW「6シリーズ」をオマージュしたようなスタイリッシュな2ドアクーペになりました。
派手さは薄れましたが「スカイライン」や「フェアレディZ」にはない気品を好む層に好まれ、あぶない刑事の人気が高まるのに合わせてレパードの人気が高まっていきました。
日産が本作への車両提供を行っていたことから、港警察署の捜査車両としては「セドリック」「グロリア」、「セフィーロ」、「スカイライン」なども登場しましたが、映画「あぶない刑事リターンズ」以降は車両提供が三菱となったために日産車はほとんど登場しませんでした。
●日産「フィガロ」
2000年からテレビ朝日・東映の製作で放送されている刑事ドラマシリーズ「相棒」。水谷豊が演じる主人公の杉下右京は、警視庁の窓際部署「特命係」の係長で、特命係に配属された相棒や協力者の支援を得て、難事件の謎を解き明かしていくストーリーで高い人気を獲得。
劇場版の公開やノベライズの発刊などがおこなわれ、2019年10月からは「season18」が放映されています。
その杉下右京の愛車が黒い日産「フィガロ」で、当初、ドラマの中では相棒が運転することが多く右京はあまり運転していませんでしたが、途中から右京が運転するシーンも増えていきました。
日産が初代「マーチ」をベースに作った、遊び心を持ったレトロ調なデザインの「パイクカー」シリーズの第3弾として、1991年に登場した「フィガロ」は手動で開閉するルーフを持ったコンバーチブルクーペで、重量増に対応するために「マーチターボ」の1リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載しました。
クラシカルな外観で、一見2シーターのように見えますが、狭いながらもリアシートを備える4名乗車で、内装もメーターやアナログ時計、パネルに設置されたトグルスイッチ、CDプレイヤーを備えながら古いクルマの5ボタンラジオのようなデザインとするなど、クラシカルでこだわりがある演出がされたクルマでした。
国内専用モデルとして台数限定で販売されたフィガロですが、後に中古車が大量にイギリスに渡り、現在も高い人気を誇っています。国内では一部を除けばそれほど中古車の価格が高騰していませんので、入手も容易かもしれません。
●三菱「ギャラン」
1989年にテレビ朝日系列で放送が開始された刑事ドラマ「ゴリラ・警視庁捜査第8班」は、鈴木瑞穂が演じる警視庁刑事部長の麻生公義が指揮を執る、通常の警察の捜査範囲を超えた凶悪犯罪に対処するため組織した警視庁捜査第8班「ゴリラ」と、犯罪組織の戦いを描いたドラマです。
ゴリラのメンバーは殺人許可証を持ち、渡哲也が演じる班長の倉本省、舘ひろしが演じる伊達健、神田正輝が演じる風間有悟、谷川竜が演じる谷川竜太郎の、4名の元刑事が実行部隊で、多用化する犯罪に立ち向かいます。
「西部警察」と同様に派手なアクションや爆破シーンなども多いドラマでしたが、ゴリラでは三菱が車両提供をしていたので劇中の倉本省のクルマはシルバーの「ギャラン VR-4」でした。
1987年に発売された6代目ギャランのトップグレードとして登場したギャラン VR-4は、当時の2リッター4気筒エンジンでは最強だった205馬力を発揮し、フルタイム4WDシステムで路面に伝え、圧倒的なパフォーマンスで国産ハイパワー4WD車のマーケットを拡大。世界ラリー選手権において篠塚健次郎がドライブし日本人初優勝を飾りました。
またゴリラの劇中では、伊達健がドライブするガルウイングドアの黒い「スタリオン2600 GSR-VR」も登場し、西部警察と同様にクルマ好きからは注目されましたが、視聴率は低迷し1年で終了。
このスタリオンが5台限定で発売されたことも、大いに話題となりました。
あきれた刑事の
日産エクサキヤノピーも加えてほしい
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