やっぱり「あぶない刑事」のレパードでしょ! 刑事ドラマで活躍したクルマ5選
刑事ドラマの金字塔で名脇役だったクルマとは
●三菱「ギャラン ラムダ」
1977年にフジテレビ系列で放送された「華麗なる刑事」は、アメリカ・ロサンゼルス市警察から日本にやってきたエリート刑事の高村一平と、鹿児島県警から警視庁に転属してきた南郷五郎の、2人の刑事が事件を解決していくアクションドラマです。
当時人気絶頂だった草刈正雄が高村一平を演じ、すでに実力派俳優として高い評価がされていた田中邦衛が相棒である南郷五郎を演じただけでも話題となりましたが、ほかにも檀ふみ、沢たまき、佐野浅夫、加納竜などが共演するなど、豪華なキャスティングでした。
ロサンゼルス帰りの高村一平が「S&W M29 44マグナム」を使っていたのは、クリントイーストウッド主演の映画「ダーティーハリー」の影響があったといわれていますが、リアリティよりも派手さを演出するドラマということでしょう。
劇中で乗っていたのは1976年にデビューした三菱初代「ギャランΛ(ラムダ) 2000GSR」でした。「コルトギャランGTO 2000GSR」と同様に、2リッター直列4気筒SOHCエンジンを、標準グレードの圧縮比8.5から9.5まで高めツインキャブを装着したハイオク仕様で、排ガス規制が厳しくなったなかでも最高出力125馬力(グロス)を発揮。
当時のアメリカンクーペのようなスラントノーズに角型4灯ヘッドライト、サイドまで回り込んだリアウインドウなど、それまでの国産車にないデザインで人気車となりました。
劇中では赤いボディのサイドに白いアクセントストライプが入った2000GSRがメインビジュアルとして使用されていましたが、放送回によってはサイドストライプがないものや、バンパーにゴム製のオーバーライダーが装着されていない1.6リッターモデルも登場していました。
ちなみに相棒である南郷五郎の愛車は白い「ランサーセレステ」でした。
●トヨタ「セリカ」
1972年から日本テレビ系列で放送された「太陽にほえろ!」は、東京都新宿区の警視庁七曲警察署の捜査第一係に所属する刑事たちを描いたテレビドラマです。
1986年まで続いた長寿番組で出演者も石原裕次郎を筆頭に、若手刑事を演じた萩原健一、松田優作、勝野洋、山下真司、渡辺徹、沖雅也、三田村邦彦、世良公則だけでなく、ベテラン刑事役には露口茂、下川辰平、竜雷太、小野寺昭などが出演。説明の必要もないくらいの、日本の刑事ドラマの代名詞的存在です。
萩原健一が演じたマカロニこと早見淳の愛車として、放送開始後はスズキ「ジムニー」が使用されていましたが、トヨタによる車両提供が開始されると「クラウン」「セリカ」「カローラ」「スプリンター」「コロナ」、「カリーナ」などの新型車が捜査車両となり、1980年代に入ると「クレスタ」や「ソアラ」「セリカXX」などもブラウン管の中に登場するようになっていきました。
なかでもセリカは初代のモデルから登場し、長谷直美が演じたマミーこと岩城令子が3代目セリカクーペ「1800GT-TR」で派手なアクションを展開したり、1985年にFF化された4代目セリカクーペも番組内に登場。
「流面形」と呼ばれた4代目セリカは滑らかで流動感ある曲線で構成されたスタイリッシュなボディで、当時の若者から絶大な支持を受けました。
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西部警察や太陽にほえろ! などが全盛期のころ、刑事ドラマは派手なアクションが当たり前で、もちろんカーアクションもふんだんにあり、小道具としては銃と並んでクルマも重要な存在でした。
とくに西部警察では改造した数々の日産車が登場し、記憶している人も多いでしょう。
近年の刑事ドラマではクルマが活躍することが少なくなってきましたが、登場するクルマを少しだけ気にして観てみるのも面白いかもしれません。
あきれた刑事の
日産エクサキヤノピーも加えてほしい
別番組だが、南野陽子主演の刑事ドラマ「あいつがトラブル」で2代目カリーナEDが全開加速しながらの後ろ姿がどっしりしててカッコいいと思ったし、
ユースケ・サンタマリア主演の刑事ドラマ?の「交渉人 真下正義」でレガシィワゴンがドリフトしながら交差点を通過するシーンがあったが「どうやってんだ?」とも思ったな…