F1モナコGPの舞台をベントレー「フライングスパー」で疾走!
2019年6月に欧州で発表されたベントレーの新型「フライングスパー」。デリバリーは2019年中を予定していますが、その前にモナコで試乗した模様を九島辰也氏がレポートします。
ショーファードリブンとしての素質がさらに進化した新型「フライングスパー」
2019年、創業から100年を迎えたベントレーは、グッドウッドやペブルビーチのイベントなどでお祝いセレモニーを開催しました。100周年を記念したEVの「EXP100GT」も発表しました。
ベントレーは電動化に積極的で、2023年までにはすべてのモデルにプラグインハイブリッドを、2025年には完全なEVを市販化すると発表しています。ベントレーは英国の伝統的なブランドで保守的なイメージが強いだけに驚きです。
●競合するドイツ勢に見劣りしなくなったインターフェイス
100周年という記念すべき年に、ベントレーから新たなモデルがリリースされました。「コンチネンタルGT」の4ドアサルーン版、「フライングスパー」です。
ベースとなるコンチネンタルGTがフルモデルチェンジしたので、フライングスパーも新世代となりました。
その新型フライングスパーに2019年10月4日試乗してきました。
メディア向け国際試乗会が行われたのは南仏コート・ダジュール。F1グランプリが開催されるモナコ公国を起点にその周辺が試乗ステージです。山側にはオートルート(高速道路)のA8があるので、それなりのスピード域まで試すことができました。
まずそのスタイリングです。フロントのイメージはクーペのコンチネンタルGTを残しつつ、セダンとなったことでフォーマルさを醸し出しています。
ホイールベースは先代に比べて130mmストレッチされ、さらに威風堂々たるスタイルになりました。
1950年代に生産されたベントレー「S1」のデザインを受け継いだリアフェンダーの膨らみは、只者ではないレーシーさをアピールしています。このリアフェンダーに収まる試乗車のホイールは21インチでした。このサイズでもわざとらしく見えないのは、さすがフライングスパーです。
次にインテリアですが、インターフェイスが最新になっていることをまずはお伝えします。
先代モデルは同価格帯のドイツ車と比べるとかなり見劣りしていた感は否めません。ですが「ベンテイガ」で刷新し、さらに新型コンチネンタルGT、そしてフライングスパーと一気に進化しました。
センターダッシュボードに配置されたメインディスプレイは、カスタマイズも可能な12.3インチのHDタッチスクリーンとなり利便性が増しました。Apple CarPlayで簡単にiPhoneと接続し、メインディスプレイで操作が可能なうえ、モバイルフォンに便利なワイヤレス充電機能も装備されています。
またリアシートには、専用のタッチスクリーンリモートがあります。温度調節やブラインドの開閉、マッサージ機能の調整などが可能です。これはショーファードリブンとして使うとき大いに役立ちそうです。
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