ホンダ新型「フィット」登場間近もなぜか現行型の売れ行き好調 新車のモデル末期が売れる理由

ホンダは新型「フィット」を2019年10月に開幕する東京モーターショーで世界初公開すると同年5月に発表しましたが、意外にも、その後の売れ行きは落ちていないといいます。なぜ、発売から6年が経過した現行型フィットが売れ続けているのでしょうか。

「モデル末期」にこだわるユーザーも存在する理由とは

 一方で、クルマに詳しい人のなかからは、「新車を購入するならモデル末期のクルマがいい」という声も聞かれます。

現行型フィットのエンジンルーム
現行型フィットのエンジンルーム

 ここでいう「モデル末期」とは、販売開始から年月が経ち、モデルライフ(発売されてから次のモデルチェンジがおこなわれるか、販売終了するまでの期間)において末期を迎えたクルマを指します。

 モデル末期のクルマと対をなす存在といえるのが、フルモデルチェンジ直後のクルマです。技術的な熟成が進んでいない、いわゆる「初モノ」の新装備が搭載されていることも多く、技術的な不備があると判明した場合は問題となることもあります。現行型フィットがまさにその代表例です。

 2013年に発売された現行型フィットは、新たなハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を採用し、トランスミッションには7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせました。しかし、発売直後の時点ではトランスミッションに不具合が多く、リコールが続発するという事態を招いてしまいます。

 現在は熟成が進み、問題は無くなったのですが、初モノの技術にはこうしたリスクもあるのです。

 ホンダは新型フィットで再度ハイブリッドシステムを刷新し、小型車向けの「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載するとしています。前回の失敗を受けて、今回ホンダは万全の体制を整えると思われます。

 しかし、ユーザーのなかには前回の記憶から「熟成が進んだモデル末期の現行型フィットを購入しよう」という人がいても不思議ではありません。

 全面刷新するとわかっているのに、あえて現行型モデルをユーザーが選ぶ理由は、意外にも数多くあるといえるでしょう。

新型フィットはロゴも変わる! 現行モデルと画像で見比べる(16枚)

【買取査定】ホンダ車が高く売れる!?(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

1 2

【中古車】がお得!? 新車不足で人気沸騰

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

【月々8千円!?】新車ハスラーに乗れちゃう!(外部リンク)

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー