ホンダ新型「フィット」登場間近もなぜか現行型の売れ行き好調 新車のモデル末期が売れる理由
「モデル末期」にこだわるユーザーも存在する理由とは
一方で、クルマに詳しい人のなかからは、「新車を購入するならモデル末期のクルマがいい」という声も聞かれます。

ここでいう「モデル末期」とは、販売開始から年月が経ち、モデルライフ(発売されてから次のモデルチェンジがおこなわれるか、販売終了するまでの期間)において末期を迎えたクルマを指します。
モデル末期のクルマと対をなす存在といえるのが、フルモデルチェンジ直後のクルマです。技術的な熟成が進んでいない、いわゆる「初モノ」の新装備が搭載されていることも多く、技術的な不備があると判明した場合は問題となることもあります。現行型フィットがまさにその代表例です。
2013年に発売された現行型フィットは、新たなハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を採用し、トランスミッションには7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせました。しかし、発売直後の時点ではトランスミッションに不具合が多く、リコールが続発するという事態を招いてしまいます。
現在は熟成が進み、問題は無くなったのですが、初モノの技術にはこうしたリスクもあるのです。
ホンダは新型フィットで再度ハイブリッドシステムを刷新し、小型車向けの「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載するとしています。前回の失敗を受けて、今回ホンダは万全の体制を整えると思われます。
しかし、ユーザーのなかには前回の記憶から「熟成が進んだモデル末期の現行型フィットを購入しよう」という人がいても不思議ではありません。
全面刷新するとわかっているのに、あえて現行型モデルをユーザーが選ぶ理由は、意外にも数多くあるといえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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