テインのサスペンション「エンデュラプロ」はすべてにおいて純正サスを凌ぐ性能!?

一般道でエンデュラプロを試乗した結果は…

 それでは、エンデュラプロシリーズの実際の乗り味はどのようなものなのでしょうか。今回は、エンデュラプロシリーズの減衰力調整機構有りとなるサスペンション「エンデュラプロ プラス」が装着されたトヨタ「ヴォクシー」に試乗しました。

TEINの純正形状サスペンション「EnduraPro」
TEINの純正形状サスペンション「EnduraPro」

 アフターパーツのサスペンションといえば、国内ではそのほとんどが車高を下げるためのもので、単純にストローク量を減らして車高を下げる「ダウンサス」と、ダンパーケース自体の長さやスプリングのマウントを変えて車高を調整する「車高調」と呼ばれるものがあります。

 これらのパーツを取り付けると、クルマの重心自体は下がるため走行性能は高くなる傾向にありますが、一方で乗り心地を犠牲にしている製品も多く、とくに価格が安いメーカーのものに関してはその傾向を如実に感じることもあるのです。

 しかし、エンデュラプロが装着されたヴォクシーで走り始めてみると、そういったネガな印象は一切受けません。15段階の減衰力調整ができるEDFCのセッティングは、中間の「8」でしたが、路面の凹凸から感じる入力は純正のサスペンションよりも角が取れたもので、「タンッ、タンッ」と軽やかに路面の凹凸をいなしていきます。

 さらに感じたのがハンドリングのしっかり感です。とくに減衰力を上げていないにもかかわらず、ノーマルよりもステアリングレスポンスが上がっている理由は、ダンパーケースの強度が純正より上がっていることが原因でしょう。

 ヴォクシーのフロントサスペンションはストラット式のため、サスペンション自体の強度が足回りの剛性感に大きく寄与してくるのです。日本の道路では過剰なほどのエンデュラプロの強度が、このような点でメリットをもたらすのは嬉しい誤算でもあります。

 道は変わって、舗装状態のよくない一般道に差し掛かりました。ここでEDFCのセッティングを変え、減衰力を弱めてみました。

 すると、先ほどまで感じた「タンッ、タンッ」という路面からの入力をほとんど感じなくなりました。ファミリーカーとして人気のミニバンであるヴォクシーが、まるで高級車のように車体を水平に保ちながら走るのです。

 一般道とは別の特設テストコースにおいて、試しに少し車体を左右に振ってみると、そういった場面ではさすがにふらつきは感じますが、一般道での時速40キロから60キロ程度の常用速度域では、まさに快適そのもの。

 最近のクルマは昔のクルマよりもサスペンションが引き締められている傾向なので、このような乗り心地が好みな人も大勢いることでしょう。

テイン「エンデュラプロ」はどんな構造のサスペンション? 写真で詳しく見る(23枚)

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