もうすぐ販売終了! ボルボ「V40」に乗って感じたロングセラーの理由とは

2013年に日本上陸を果たした、ボルボのCセグメントハッチバック「V40」。ボルボのラインナップではもっともコンパクトなモデルとして人気ですが、本国ではすでに生産が終了し、日本でも2020年春までの在庫を残すのみとなりました。あらためてV40に乗り、そのポテンシャルを再確認します。

エレガントなスタイルで安全装備満載の「スカンジナビアンコンパクト」

 街中での取り回しのしやすさや、ハッチバックスタイルを基本とした、広いラゲッジスペースや豊富なシートアレンジなど、使ってみると生活にぴったりとフィットするのがCセグメントモデルの魅力。それだけにこのクラスには、世界的に見ても各メーカーの顔ともいえるモデルがそろっています。

試乗車はボルボ「V40 T3クラシックエディション」
試乗車はボルボ「V40 T3クラシックエディション」

 代表モデルとしてすぐに思い浮かぶのが、フォルクスワーゲン「ゴルフ」やメルセデス・ベンツ「Aクラス」、BMW「1シリーズ」などのドイツ勢。フランス勢ではプジョー「308」やルノー「メガーヌ」など、走りにこだわる質実剛健なモデルから、しなやかな足を持ち味とする個性派まで、じつに多彩な顔ぶれをもち、強豪がひしめいています。

 そんななか、独自な味わいを持つ北欧を代表するメーカー、ボルボから、2013年に日本投入されたのがV40です。

 流れるようなボディフォルムは、曲線を基調としたフランス車とは一線を画しながらもエレガントで、それでいながらドイツ車のような力強さもあわせ持つなど、そのスタイリングはデビュー当時の新鮮さをいささかも失ってはいません。
 
 リアまわりのデザインは、とくにボルボがこだわって作り込んだ立体形状で、コスト的にも相当かけられていたといいます。個性派ぞろいのCセグメント市場に送り込む強い思いが、このフォルムひとつにも込められた意欲作といえるでしょう。

 もちろん、ボルボの安全神話もしっかりと受け継がれています。デジタルカメラによる車線認識機能を持つレーンキープアシスト(LKA)は、65km/h以上で車線逸脱時にステアリング修正をおこないます。

 さらに急接近車両警告機能、ロードサインインフォメーション、アクティブハイビーム、ブラインドスポットインフォメーション、歩行者保護のため、衝突時にはエアバッグが開くアクティブボンネット、全車速追従機能付きACCなどを標準装備。ミリ波レーダー、赤外線レーザーを使って衝突回避、被害軽減ブレーキをいち早く採用するなど、ライバルたちを圧倒する安全装備を満載しているのも特徴となります。

 ラインナップは現在、1.5リッター直噴ターボエンジン搭載で出力違いの「T2」「T3」、2リッターディーゼルターボエンジン搭載の「D5」、2リッター直噴ターボエンジンを積む「T5」からなっています。

 今回は、このV40シリーズが2019年で生産終了するにあたり、T3、T5にファイナルエディションが用意されました。

 試乗したのは「T3 INSCRIPTION(インスクリプション)」をベースに、本革シートやパノラマガラスルーフを特別装備、17インチアルミホイールを採用して、新車5年保証をつけた「T3クラッシックエディション」。435万9259円(消費税込)のモデルです。

色あせないデザイン! ボルボ「ファイナル」V40の勇姿を画像で見る(25枚)

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1件のコメント

  1. V40ディーゼルにD5ってあるんでしょうか…?
    あるんだとしたら初耳でした。

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