いつ市販化されるのか? モーターショーで話題になったコンセプトカーとは

2019年10月24日から11月4日まで「東京モーターショー2019」が開催されます。毎回モーターショーには夢が詰まったコンセプトカーが展示されますが、過去には市販化間近とまでいわれたモデルも数多く存在します。今回は、最近登場したコンセプトカーで話題となったモデルを紹介します。

コンセプトカーは夢がないとつまらない!

 現在、東京モーターショーは2年に1度開催され、2019年は10月24日から11月4日まで開催されます。過去に出展したコンセプトカーのなかには、市販化間近とまで噂されたものや、ユーザーから熱望させるものまで存在しました。

 基本的にコンセプトカーは、その自動車メーカーの将来的な方向性を示す意味合いでお披露目されるか、既存モデルの次期型を予感されるものに分かれます。

 そのなかで、モーターショーで近年話題となったコンセプトカーを紹介します。

市販化間近といわれていたトヨタの「S-FR」
市販化間近といわれていたトヨタの「S-FR」

 最初に紹介するのは、2015年の東京モーターショーでお披露目され、市販間近と噂されていたトヨタ「S-FR」です。

 S-FRの開発秘話としては、豊田章男社長が「150万円で買えるFRスポーツ」の開発を命じましたが、安全面などの最新技術を採用すると価格帯が「86/BRZ」と同等になり、キャラクターが被ることから開発が白紙になったといわれています。

 S-FRのコンセプトは、クルマを運転する楽しさを教えてくれるライトウェイトスポーツの系譜を継承。自分の意のままにクルマが反応し、日常使いのなかでもクルマとの対話ができる、そんな楽しさをエントリーモデルに追い求めた1台です。

 外観デザインは、ロングノーズとワイドなスタンスでスポーツカーらしさを追求し、丸みを帯びたスタイルは親しみやすさを表現。内装は、シンプル&モダンに仕上げられました。

 コンパクトなボディは画期的な軽量化を実現し、軽快感あふれる走りが体感できます。

 次に紹介するのは、2017年の東京モーターショーでお披露目された、トヨタ「Tj CRUISER」です。バンの積載性能とSUVの力強いデザインを融合させた新ジャンルのクロスオーバーコンセプトでした。 

 車名のTj CRUISERは、アクティブに使い倒せるツールボックスの「T」と、クルマとさまざまな場所に出かける楽しさを意味するJoyの「j」に、トヨタのSUVラインアップに伝統的に使用してきた「CRUISER」を用いて力強さを表現しています。

 ボンネットとルーフ、フェンダーなどには、無造作に物を置いても傷や汚れがつきにくいケアフリー素材(強化塗装)を採用。

 室内には、助手席側をフラットにすることができ、ロングサーフボードなど、約3メートルもの大きな荷物を楽に積み込むことが可能で、「仕事」と「遊び」を垣根なく楽しむ新たなライフスタイルでの使用をイメージ。また、エンジンには2リッターガソリンエンジン+ハイブリッドシステムを採用、2WDと4WDを選択できるとしています。

 バンのようにスライドドアを採用していたことから、ミニバンとSUVのメリットを活かしたモデルとして、ユーザーからは市販化が熱望されていました。

 巷では、「北米市場でデビューするのではないか」という噂も出ていますが、ボディサイズがコンパクトSUVの「C-HR」に近かったこともあり、日本をはじめとするアジア圏がターゲットではないかともいわれています。

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