トヨタ新型「セリカ」登場へ! クーペボディ採用? 「高性能4WD」搭載!?「スペシャリティモデル」もあり? 待望の「復活モデル」どんな車になるのか

「ラリージャパン2024」のスペシャルトークショーでその復活が明らかとなった「セリカ」ですが、実際に登場する“新型セリカ”はどのようなモデルになるのでしょうか。考察します。

新型セリカ登場へ…どんなモデルに?

 先日開催されたラリージャパン2024で行われたトークショーにトヨタの豊田会長や中嶋副社長が登壇しました。そこで復活に向けて動き出すことが明言されたトヨタ「セリカ」。

 現時点では何も決まっていないという新たな“次期セリカ”ですが、果たしてどんなモデルとなって登場するのでしょうか。

”次期セリカ”どんなクルマに? 過去には「Celica Reboot」で公開されたセリカも注目された(Thanks Photo:Celica Reboot)
”次期セリカ”どんなクルマに? 過去には「Celica Reboot」で公開されたセリカも注目された(Thanks Photo:Celica Reboot)

 セリカの名前が復活するということは、過去に存在していたセリカのイメージを踏襲するモデルとなることは確実とみられますが、セリカには7世代、36年という長い歴史があるため、どの世代のイメージになるのかでキャラクターが大きく変わる可能性があると言えるでしょう。

 1970年に登場した初代モデルは、トヨタ初のスペシャリティーカーとも言われるもので、スポーティな2ドアクーペボディを持ち、「カリーナ」と共有するFRレイアウトを持っていました。

 エンジンやトランスミッション、内装などを自由に組み合わせることができる「フルチョイスシステム」が用意されたことでも話題を集めました。

 1973年4月には新たなバリエーションとしてリアゲートを備えた3ドアリフトバックも追加され、「セリカLB」として人気を博しています。

 そんなセリカに大きな変革がなされたのが1985年に登場した4代目モデルで、駆動方式をFRからFFへと一新。また初代モデルから参戦していたラリー用のスペシャルモデルとしてフルタイム4WDの駆動方式を持つ「GT-FOUR」が1986年に追加されたのも大きなトピックでした。

 そのほか、3代目モデルには北米市場向けに生産されていたコンバーチブルモデル(日本にもわずかに限定モデルとして導入)が、4代目にはカタログモデルとして設定された点も特徴です。

 その後はスペシャリティクーペとしてのFFモデル、ラリー用のGT-FOUR、そしてコンバーチブルというラインナップを維持していたセリカでしたが、1999年に登場した7代目モデルはライトウェイトFFスポーツへと一新。

 排気量も2.0Lから1.8Lへとダウンサイジングがなされ、4WDやコンバーチブルも設定されることなく、2006年春で一旦セリカの歴史に終止符が打たれることとなったのでした。

 このように時代の流れに合わせて変化をしてきたセリカですが、初代から7代目まで共通している点は「クーペであること」と「ラリーに参戦していたこと」の2点です。

 GT-FOURがなくなった7代目にはラリーのイメージは薄いかもしれませんが、軽量コンパクトなFFモデルとして全日本ラリーなどで活躍した実績があるのです。

 そのため、セリカが復活するとなれば、クーペボディを持ったラリーに参戦も可能なポテンシャルを秘めたモデル、という形になる可能性が高いのではないでしょうか?

 現在のトヨタのラリーベースといえばGR-FOURと名付けられた四輪駆動システムを搭載する「GRヤリス」や「GRカローラ」が存在していますが、どちらもハッチバックモデルであるため、クーペボディが採用されれば更なる戦闘力アップも期待できそうです。

 一方でセリカはスペシャリティクーペというキャラクターも持っていたため、ホットモデルの“GRセリカ”のベース車として、FFのスペシャリティモデルも用意されると間もなく登場するとされているホンダ「プレリュード」のガチンコライバルとして面白い販売競争が見られるかもしれません。

※ ※ ※

 なおすでに世界中では「次期セリカ」を予想するGCも出回っています。例えばSNS「Celica Reboot」で公開されたセリカはスタイリッシュな印象を持っており、どこか懐かしくそれでいて新しさもあるデザインから多くのユーザーから注目されていました。

 果たして今後、登場するであろう次期セリカはどうなるのか、注目せずにはいられません。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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