いつ市販化する!? ワクワクが凄かった! 東京モーターショーのコンセプトカー5選
市販が熱望されたモデルだが叶わず!?
●三菱「Concept-X」
「ランサーエボリューション」シリーズとして進化が限界に近づいていた2005年、三菱「ランサーエボリューションXI」が発売されました。この年の第39回東京モーターショーの三菱ブースに新世代のランサーエボリューションを予感させる「Concept-X」が展示されました。
外観はジェット戦闘機をモチーフとした大きなグリルが印象的で、新しい三菱車を象徴する端正かつ精悍なフォルムを実現。
Concept-Xのエンジンはオールアルミの2リッター直列4気筒MIVECターボを搭載。組み合わされるトランスミッションは、クラッチ操作が不要で、通常のMT以上の俊敏な変速とトランスミッション効率を高める6速AMTとなっていました。
ボディは剛性を高めつつアルミ素材を多用して軽量化を両立し、車両運動統合制御を実現した「S-AWC(Super All Wheel Control)」を搭載することで、究極の走りを目指したといいます。
そして、2年後の2007年にConcept-Xのコンセプトを継承した「ランサーエボリューションX」がデビューします。
●トヨタ「S-FR」
トヨタは2012年に「86」を発売し、数少ないFRライトウェイト・スポーツモデルを復活させました。そしてトヨタはさらなるFR車として86よりも小型の「S-FR」を2015年の第44回東京モーターショーに出展します。
S-FRは意のままにクルマが反応し、日常使いのなかでもクルマとの対話ができる楽しさを、エントリーモデルで実現したコンセプトモデルです。
ボディは全体が丸みをおびたクラシカルな印象で、サイズが全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mmと86よりもひとまわりコンパクトに設定。
エンジンをフロントミッドシップに搭載したFR車で、最適な重量配分と独立懸架のサスペンションで優れたコーナリング性能を実現し、6速MTの採用により走る楽しさと操る楽しさを追求しています。
S-FRは2016年の東京オートサロンにもレース仕様が展示されるなど、市販化に向けて大きな期待が高まりましたが、現時点で市販化は不明です。
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かつて、東京モーターショーはいわゆる「世界3大モーターショー」のひとつに数えられていました。しかし、2008年に発生したリーマンショック以降は海外メーカーを中心に出展社数が減少し、現在は世界3大モーターショーからは外れてしまっています。
出展社数の減少によって展示車両も少なくなっていますので、寂しい状況が続いていますが、それでも国内メーカーの最新モデル、最新技術が目のあたりにできるのが東京モーターショーです。
今年の東京モーターショーも多くのコンセプトカーや新技術が発表されますので、いまから楽しみに待つとしましょう。
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