3列目シートは本当に必要!? ジツは広くない3列シート車5選
コンパクトなボディに3列シートという努力はすごい!?
●ホンダ「フリード」
ゆとりある室内空間と運転しやすいボディサイズのコンパクトミニバンとして2008年に登場したホンダ「フリード」は、国内のミニバン市場を活性化させた1台です。
2019年10月にマイナーチェンジした新型が発売されると事前告知が開始されていますが、現行モデルは2016年に発売された2代目で、同社の「フィット」をベースに開発されています。
ボディサイズは全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mm(2WD車)、ホイールベース2740mmで、最小回転半径は5.2mと取り回しは良好です。
パワーユニットは最高出力131馬力の1.5リッター直列4気筒エンジン搭載車と、110馬力の1.5リッター直列4気筒エンジンと29.5馬力のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムが用意されています。
フリードにはガソリン、ハイブリッドに関係なく、2WDは6人乗りと7人乗りが用意され、4WDは6人乗りが設定されています。
フリードの室内長は3045mmで、エンジンなどのメカニカルスペースを最小限に抑え、1列目から3列目のシート間の距離を初代フリードより90mm拡大するなど室内の広さに定評があります。
しかし、5ナンバーサイズのコンパクトミニバンですので、3列目シートは2列目シートの位置を調整したうえで大人が耐えられるレベルです。
また、3列目シートのサイドウインドウが三角形の小ぶりな形状ですので、閉鎖感は否めません。
3列シート車でベーシックグレードの「G」(2WD・6人乗り)の価格は198万円、トップグレードの「HYBRID G・Honda SENSING」(4WD・6人乗り)は272万8200円です。
●トヨタ「シエンタ」
市街地に適したコンパクトなボディに後席両側スライドドア、3列シートで7名乗車も可能なミニバンとして人気のトヨタ「シエンタ」。
2015年に登場した2代目は、初代より全長やホイールベースが延長され、5ナンバーのコンパクトミニバンとして広い室内が好評です。
ボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mm(2WD車)、ホイールベース2750mmで、最小回転半径は5.2mと、ライバルのフリードとほぼ同じとなっています。
最高出力109馬力(2WD車)の1.5リッター直列4気筒エンジン搭載車と、74馬力の1.5リッター直列4気筒エンジンと61馬力のモーターを組み合わせたハイブリッドシステム搭載車が用意されています。
3列シート車の室内長は2535mmで、2列目シートは先代よりも足元スペースは広くなっていますが、「シアターレイアウト」と呼ばれる、後席にいくほど高くなるシート配置によって、3列目では大人が乗ると天井に圧迫感を感じるのは否めません。
また、3列目シートは足元のスペースに余裕がなく、2列目シートを前に出しても快適とはいえません。
なお、2018年のマイナーチェンジでは、ユーザーのリクエストに応えるかたちで、2列シート車が加わったことが話題となりました。
3列シートのベーシックグレードの「X」(2WD・7人乗り)の価格は181万6560円、トップグレードの「G Cuero(ハイブリッド車)」は253万2600円です。
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普段、多人数乗車の機会がほとんどなくても、年に数回は確実にあるという人ならば、やはり3列シート車を選ばざるを得ません。
しかし、ミニバンは乗りたくないという人にとって、ランドクルーザープラドやジェイドといったモデルがあるのはありがたいのではないでしょうか。
普段は3列目シートを格納しておくならば、格納した状態の荷室の広さや、3列目シートが簡単に復帰できるかなども考慮したクルマ選びをおすすめします。
小さな子供二人持っていると、RRが独立シートでもない限り、並べて座らせるとうるさく騒ぐのよね。上の子を最後列に、下の子を2列目に。その広さがあれば十分。