惜しまれつつ消えた名車に迷車!? 再評価されるべき車5選
往年の名車も迷走していたことがあった!?
●トヨタ「プログレ」
輸入車では数多く存在している「小さな高級車」ですが、1998年に発売されたトヨタ「プログレ」は、あえて全幅を1700mmに収めた小さな高級車をコンセプトに開発されました。
全長は4500mmながら当時の「クラウン」と同等のホイールベースで室内空間は広く、全色5層コートのボディカラーや静粛性向上のために吸音材の多用、レーダークルーズコントロールや本革シート、高性能オーディオを装備するなど、中身も上質なクルマとなっていました。
エンジンは2.5リッターと3リッターの直列6気筒で駆動方式はFRとし、ライバルはメルセデス・ベンツ「Cクラス」やBMW「3シリーズ」といわれていました。
しかし、品のよさを追求したためか、保守的過ぎた内外装のデザインは年配者にしか受け入れられず、一度もフルモデルチェンジすることなく2007年に生産を終了。
現在、プレミアムセダンは大型化が進んでいるので、改めて日本の道路事情に合ったサイズを見直す価値はあるのではないでしょうか。
●三菱「ギャラン スポーツ」
三菱「ギャラン」は2015年の「ギャランフォルティス」を最後に消滅してしまったモデルですが、オーソドックスなセダンでありがら、高性能モデルをラインナップしていた三菱が誇る名車です。
初代が1969年に発売された長い歴史がありますが、なかでも1994年に発売された「ギャランスポーツ」はギャランの歴史上で異端なモデルとして知られています。
ボディタイプは5ドアハッチバックながら、小ぶりなバンパーガードとルーフレールを装着した、当時のRVブームを意識したモデルです。
「GT」と「RV」を融合した「GTRV」をキャッチコピーとしていたように、エンジンは最高出力240馬力(5速MT)を誇る2リッターV型6気筒DOHCツインターボ(ノンターボもあり)に、フルタイム4WDシステムを組み合わせ、大型のリアウイングを装着するなど、本格的なスポーツ走行も可能となっていました。
かつて日本では5ドアハッチバックは売れないというジンクスがありましたが、残念ながらギャランスポーツはそのジンクスのとおりとなり、1代限りで生産を終了。
ステーションワゴン並の使い勝手のよさがある高性能なパワートレインの4WD車ということで、オールマイティなクルマとして再評価されてもよい1台です。
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その時々でクルマを取り巻くトレンドは変化しています。いま販売が好調なクルマでも、5年後、10年後にはどうなるか、だれもわかりません。
一方で、トレンドなど気にしないで「わが道を行く」クルマも存在します。
今回、紹介した5車種は、まさにわが道を行くクルマだったのではないでしょうか。
エアロデッキの2.0Siか・・懐かしいな。
営業車として所有していたが、スタイルも走りも良かった。
購入前には、営業マンから不人気車でセダンを勧められたのだが、実車を試乗してその良さを実感、その後14年間、10万キロを楽しませてもらいました、siだった