秋は濃霧に注意? ドライブで気を付けたいポイントとは

クルマに関するトラブルは、夏の暑さが和らいだ秋にも発生します。今回は、秋シーズンに遭遇するトラブルを紹介します。

トラブル上位は季節関係なく起こりやすい

 人にもクルマにも暑かった夏が過ぎ、涼しくなりつつある秋シーズン。しかし、クルマのトラブルは酷暑を耐えたからこそ起きるものや、秋に発生しやすいものもあります。

 今回は、秋シーズンに気をつけておきたいクルマのトラブルを紹介します。

秋の内陸部は濃霧が発生しやすいため、走行に注意したい!
秋の内陸部は濃霧が発生しやすいため、走行に注意したい!

 最初に紹介するのは「濃霧走行」です。気象庁では、霧(浮遊水滴)によって視程(水平方向に見通せる距離)が1km未満の状態を霧発生の定義としています。また、視程が陸上で100m、海上で500m未満の場合になった状態を濃霧と呼んでいます。

 霧の発生しやすい季節は、内陸部では秋が多いといわれ、発生しやすい場所は、標高の高い山間部や山間の盆地などに見られます。地名に霧という字が含まれている場所は、その地形や気象状況から霧の発生率が高いです。

 走行中に濃霧に遭遇した場合は、一般道、高速道路を問わず、走行中に濃霧に遭遇したら速度を緩め、前走車との車間距離を十分に保つことが大切です。

 ヘッドライトを点灯させることも視界確保の有効な手段といわれます。その場合は、光源が下向きになるロービームを使用しましょう。
 
 これは、光源が上向きになるハイビームにすると、ヘッドライトの光りが霧に乱反射し、かえって視界が悪くなるからです。同時に、フォグランプが装備されている場合は、点灯させることで対向車から見えやすくなります。

 次に気をつけておきたいのは、「ワイパー不良」です。これは、夏の暑さでワイパーのゴムが劣化し、水を弾きにくくなっている状態のことです。

 雨の少ない季節はワイパーの使用頻度が少ないため気が付きにくいですが、秋は台風も多く雨が降りやすい季節のため、劣化したワイパーでは十分に視界が確保できず運転に支障をきたします。ゴムはもっとも消耗しやすい素材なので定期的にチェックし、劣化していれば交換するよう心がけましょう。

 また、「エアコンフィルター不良」は、とくに花粉症患者は要注意です。秋は、ブタクサやヨモギ、イネなど、花粉の種類が多いため、春と同様に花粉症患者が多いといわれています。

 エアコンフィルターが汚れていると花粉をキャッチできず、花粉症の人は車内で地獄を味わいます。対策としては、フィルター交換が効果的で、夏にエアコンをフル稼働したフィルターではカビや雑菌が増加しやすくなっているため、イヤな臭いがする前に交換すると良いです。

冠水に濃霧!? 秋に発生しやすい運転トラブルを画像でチェック!

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