秋は濃霧に注意? ドライブで気を付けたいポイントとは

季節関係なく発生する定番トラブルとは

 全国でロードサービスを展開するJAFへは、さまざまな救援依頼が届きます。そのなかで、2018年の秋シーズン(9月から11月)でもっとも多かったトラブルが「バッテリー上がり」でした。

 バッテリー上がりの原因は、夏場のエアコンフル稼働により、バッテリーが消耗しやすくなっているためといわれています。

 バッテリーの寿命は約2年から3年ですが、クルマの使用頻度が高く消耗が激しければ、突然トラブルを起こす可能性も高まります。

 走行中にバッテリー上がりを起こすケースは少ないとされていますが、エンジン始動時などスターターを回す瞬間はかなりの電力を消費するため、駐車時にエンジンを切ったらかからなくなったというケースが多いようです。

 トラブルを未然に防ぐ方法としては、定期的にバッテリーの状態を確認することが大切といえ、自分で作業する以外でも販売店やカー用品店、ガソリンスタンドに頼むことができます。

台風の多い時期には、冠水などによってハイドロプレーニング現象が発生しやすい
台風の多い時期には、冠水などによってハイドロプレーニング現象が発生しやすい

 秋のトラブルの2位では、「タイヤのパンク、バースト」が挙げられます。タイヤはゴムでできているため熱に弱く、夏場の紫外線や高温によりかなりのダメージを受け、ひび割れや空気圧が低下している可能性があります。

 それに気づかないまま走行してしまうと、バーストやパンクを起こす危険があります。バーストは高速走行時に起こしやすいとされており、大事故に繋がる可能性があるため絶対に避けたいトラブルです。

 未然に防ぐ方法は、目視確認です。空気圧が低下していればタイヤの形状で判断でき、大きなひび割れはタイヤを注意深く確認すれば見つけることができます。

 また、タイヤの溝が減っている場合も注意が必要です。9月は台風の上陸も多く雨の多い時期でもあるため、「ハイドロプレーニング現象」が起きやすい道路状況になっています。

 ハイドロプレーニング現象とは、水が溜まった場所を走行中にタイヤと路面の間に水が入り、クルマが水の上を滑って、ハンドルやブレーキが利かなくなる現象です。

 すり減ったタイヤでは雨水を効率良く掻き出すことが難しくなるため、この現象が起きやすくなるとされています。

 クルマの制御が効かなくなり大事故に繋がる可能性があるため、タイヤの溝は定期的に点検するようにしましょう。

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