トヨタ「ハイエース」なぜ売れる? 日産「キャラバン」より高い人気を誇る理由
街中でよく見かける、トヨタ「ハイエース」と日産「キャラバン」。両車の見た目は似ていますが、販売台数では大差でハイエースが勝っています。なぜ、ハイエースはこれほどまで人気なのでしょうか。
パッと見似ているトヨタ・日産の商用バン
普段、一般のユーザーが乗るのは乗用車です。対して、主に仕事などに使うために開発・販売されているのが商用車で、ナンバープレートは4ナンバーもしくは1ナンバー(小型貨物/中型貨物)となります。
なかでも、トヨタ「ハイエース」と日産「キャラバン」は商用バンのなかでの二大巨頭ですが、見た目は似ているクルマにも関わらず、なぜハイエースは高い人気を誇るのでしょうか。
2018年の新車販売台数では、ハイエース(レジアスエース含む)が5万7893台となり、ライバルのキャラバン(2万3713台)に3万4180台の差をつけています。
現行ハイエースは、2004年8月に登場したため2019年で15年目を迎えます。対する現行キャラバンは、徹底的にハイエースを研究し、可能な限りアドバンテージを得ようと開発をおこない、2012年に車名を「NV350キャラバン」に変更して登場しました。
商用車の4ナンバーに収まる標準ボディのサイズは、ハイエースが全長4695mm×全幅1695mm×全高1980mm。キャラバンは、全長4695mm×全幅1695mm×全高1990mmとなり、大差ないサイズ感となります。
異なる部分として挙げられるのは、さまざまなニーズに応えられるように多様なボディタイプが設定されている点です。
ハイエースは、この標準ボディ以外に、全高2240mmのハイルーフ仕様のロング、全長を少し伸ばしたロングのワイド幅/ミドルルーフ(全長4840mm×全幅1880mm×全高2150mm)を設定。
さらに、全長を延ばしたスーパーロングと呼ばれるワイド幅/ハイルーフ仕様(全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mm)を用意しています。
対するキャラバンは、標準ボディに加えて標準幅/ハイルーフ仕様(全長5080mm×全幅1695mm×全高2285mm)とワイド幅/ハイルーフ(全長5230mm×全高1880mm×全幅2285mm)という、全長の異なる2種類のスーパーロングをラインナップ。
これらを整理すると、ハイエースはロングにハイルーフ仕様を設定するなど、全長の短い標準型をベースにしたラインナップを充実させ、選択肢がひとつ多いことが特徴です。
ボディ展開も似ている両車ですが、ハイエースの方が人気な理由について、ハイエースやキャラバンの中古車専門店のスタッフは次のように話します。
「ハイエースが人気の理由としては、カスタムの自由度が高いことが挙げられるかもしれません。最近では、キャラバンでも多くのカスタムパーツが出ていますが、ハイエースが登場するまではそこまで商用バンのカスタムパーツは見かけませんでした。
また、アジア圏を始めとする地域では、ハイエースに対いする信頼性が物凄く高いです。いろいろな理由がありますが、『世界的に耐久性などで定評のあるランクルやハイラックスを作っているトヨタの商用バンだから』という話を聞いたこともあり、その結果、売却時の価格差が国内での人気に影響しているのだと思います」
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なお、両車のパワートレインは、ハイエースが2リッター(6速AT/5速MT)/2.7リッター(6速AT)のガソリンエンジンと、2.8リッターディーゼルターボエンジン(6速AT)の3種類を設定。
対するキャラバンでも、2リッター(5速AT/5速MT)/2.5リッター(5速AT)のガソリンエンジンと、2.5リッターディーゼルターボエンジン(5速AT/5速MT)を用意しています。
ハイエースはもう出てからかなり年数が経っているっていうのもあるんじゃない。
基本設計がキャラバンより古いわけだし。そもそも売れた今のハイエース丸パクリして後出しジャンケンで出せば売れるでしょう。ハイエースでこういうところが欲しいとかこういうのはNGかなっていうそういう要望みたいの答えて悪いところはなるべく潰して後から似たコンセプト出せば・・。より新型(年式・基本設計の新しい)こっちが売れるのはある意味当然だと思うけど。
ハイエースは、旧型100系よりも運転しにくく車体剛性も低いのに何故か売れている不思議さ。
それは、痒いところに手が届くバリエーション展開があり、距離を走っても故障が少ない。
対するキャラバンは、ボディバリエーションも少なく4WDは何故かパートタイム。
燃費とトラクションは稼げるけど、通常の雪道では運転しにくい。
必然的にハイエースになる訳です。
キャラバンには、GT-Rのエンジンを搭載するぐらいの意気込みが欲しいところです。