トヨタ「ハイエース」なぜ売れる? 日産「キャラバン」より高い人気を誇る理由

商用バンで重要な積載性の違いとは

 主力となる標準ボディで比べると、荷室幅は1520mmで共通ですが、後席を畳んだ状態の最大荷室長(フロントシートの背面から車内後端までの長さ)は、ハイエースが3000mm、キャラバンは3050mmです。

 荷室高は、ハイエースが1320mm、キャラバンは1325mmという数値となり、若干の差ですが、キャラバンの方が空間に余裕があります。

 細かな部分では、ハイエースの前後席をリクライニングさせてつなげると、フルフラットシートにアレンジできるフロントフラットをスーパーGLに採用。長い休憩時間などには重宝します。

本物の工事現場で撮影されたCMが話題の日産「キャラバン」
本物の工事現場で撮影されたCMが話題の日産「キャラバン」

 また、キャラバンは、ラゲッジユーティリティナットという荷室に設けた穴や、積載物をしっかり固定するためのネットの装着など、荷物を積むときの工夫が施されているのです。

 先進安全装備においては、ハイエースには「トヨタセーフティセンス」を採用。衝突被害軽減ブレーキのセンサーには、ミリ波レーダーと単眼カメラを使うために歩行者の検知も可能としています。

 キャラバンでも、衝突被害軽減ブレーキを備えていますが、センサーはミリ波レーダーのみとなるため、歩行者を検知できない仕様です。

 しかし、キャラバンには、「アラウンドビューモニター」という上空から見下ろしているかのような自車の映像をルームミラーディスプレイに映し出すことで、運転席からでは直接確認しにくい左前方や後方の状況もひと目でわかるようになっています。

 キャラバンの特徴について、日産の販売店スタッフは次のように話します。

「最近では、徐々にではありますがハイエースからキャラバンに乗り換えるお客さまも増えています。きっかけとしては、2017年7月のマイナーチェンジが大きいです。

 この際、外観デザインに日産を象徴する『Vモーショングリル』を採用したことで、よりダイナミックさ強調した力強いデザインが好評です。

 また、2WD車の一部にしか設定のなかった『インテリジェント エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)』や、坂道発進をアシストする『ヒルスタートアシスト』を全車に標準設定するなど、デザインと性能面を向上させたことも大きな要因です」

※ ※ ※

 両車(バンタイプ・カスタム仕様除く)の価格(消費税込)は、ハイエースが228万5280円から370万4400円。キャラバンは、213万7320円から381万2400円です。

 最近では、「プロ仕様、キャラバン」として大々的に宣伝をしているキャラバン。ハイエースとの差をどこまで縮められるのでしょうか。

世界初公開された新型「ハイエース」! 現行モデルと異なる部分などを画像でチェック!(42枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー