ホンダの初代「シビック」に似ている? 新型EV「ホンダe」を初公開!

デザインはなぜ初代シビック似?

 実車のホンダeを見た多くの人は「デザインがとても魅力的」といい、筆者(工藤貴宏)も実際にそう感じています。

 丸いヘッドライトで愛くるしい表情なだけでなく、全体的な雰囲気がどことなく古いホンダ車を感じさせる親しみのあるものだからです。

初代「シビック」を思わせる新型電気自動車「ホンダe」
初代「シビック」を思わせる新型電気自動車「ホンダe」

 人見氏は「デザインがこのクルマの道を開いてくれた」とスタイルの高い評価を感じているそうですが、いっぽうで「デザインは古いホンダ車をイメージしているわけではない」と説明します。

 また、デザインについては「『次世代のコンパクトカーにふさわしいのはどんなデザインか。最高のものを描いてくれ』とデザイナーにオーダーしたら、大胆なスケッチを描いてきました。市販車もそのイメージを忠実に再現できていると思います。日本だけでなく欧州においてもホンダ車の懐かしい雰囲気があるという声をもらいますが、それは狙っていたことではなく偶然ですね」

 ところで、ホンダは2017年に「アーバンEVコンセプト」というコンセプトモデルをモーターショーに出展し、「将来的にはこれをベースにした小型EVとして販売される」とアナウンスしていました。

 人見氏によると「あまりにも斬新なデザインだったので、世の中からどんな評価を受けるのか不安でした。そこでホンダeのデザインをモチーフにし、ショー用モデルとしてモデファイしたコンセプトカーを展示して、世の中に受け入れられるのか探ったのです」とのことです。

 もしかすると、アーバンEVコンセプトが評価を得られなかったら、ホンダeはデザインが変わっていたのかもしれません。

 ホンダeは、これから本格的な生産がスタートし、欧州においては2020年からデリバリーがはじまるといいます。果たして、世界の電気自動車の勢力分布図を換えることができるでしょうか。

可愛らしい「ホンダe」。 細かな部分を画像でチェック!

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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