ホンダが北米で大人気の新型車ついに日本へ 世界で30以上の賞を受賞する10代目「アコード」
ホンダ「アコード」といえばアメリカで人気のセダンです。以前は国内でも多く走っており、さらに昔はハッチバックが人気の時代もありました。そんなアコードの、初代モデルと最新モデルの特徴を紹介します。
シンプルな中型ハッチバックとして生まれ、アッパーミドルセダンへ
ホンダは、1972年に発売し好調な販売を続けていた「シビック」からステップアップするドライバーに向けて、1976年に中型ハッチバックの「アコード」を発売しました。
アコードは「レジェンド」が発売されるまでは、ホンダのフラッグシップモデルでした。
デビュー当初はオイルショック後だったこともあり、省燃費化と厳しくなる排ガス規制へ対応。1.6リッターエンジンを搭載した3ドアハッチバックでスタートし、後に4ドアセダンが追加され、1.8リッターや2リッターエンジンを搭載するなど、代をかさねるたびに大きくなっていきます。
そして「エアロデッキ」や5ドアワゴンなどのバリエーションも増え、5代目からは全車3ナンバーサイズへ拡大。2.2リッターエンジンを搭載したスポーティグレード「SiR」をラインナップするなどして、幅広いユーザーを獲得しました。
2017年に発表された10代目アコードは、9代目よりワイド&ローなボディーを持ちながら先代のイメージも色濃く残した仕上がりで、日本での発売は2020年とされています。
そんなアコードの初代と最新モデルを紹介します。
●CVCCエンジンの省燃費・低公害で話題となった初代アコード
狙って発売されました。
省燃費・低公害を特長としたシビックのエンジンを、低コストで排気量アップして1.6リッター化。「CVCC」(副燃焼室を持つ複合渦流調整燃焼方式)によって、触媒などを持たずに排気ガス規制値をクリアしていましす。
その1.6リッター直列4気筒エンジンは最高出力80馬力/最大トルク12.3kgmで、車両重量835kg(SL・4MT車)に対しては十分なものでした。
また、全長4105mm・全幅1620mm・全高1340mmの3ドアハッチバックは前輪駆動で、客室内寸法も長さ1745mm・幅1315mm・高さ1120mmです。
同クラスの他社モデルはFR駆動が主流のため、後席ではフロアトンネルの膨らみが少ない分だけ広く感じられました。
グレード構成は、もっともベーシックな「SL」から「GL」、「LX」、トップグレードの「EX」4つで、EXにはパワーステアリング、カセットつきAM/FMステレオラジオ、デジタル時計、3点式ELRシートベルト、間欠ワイパーなどを標準装備。
これは当時としては上級モデルの装備に匹敵するもので、4ドアセダンが追加されるとシビックからの乗り換えだけでなく、幅広い層に受け入れられました。
ヴェゼルやN-boxばかりを展示している店に、この車を展示すると、きっとそれらの車が貧相に見えてしまうと思う。展示方法から考えないと。