ホンダ「シビック」復活から2年 大型化したシビックは日本市場のニーズにマッチしたのか!?
MT車が人気!? 現行シビックの販売状況とユーザー層は?
日本での発売から2年を経過したシビックの販売状況と購買層をホンダに確認したところ、発売から2019年8月までの累計販売台数は、以下となります。
・セダン:8829台 40代から60代男性
・ハッチバック:2万1416台 20代から30代男性
・タイプR:9076台 40代から60代男性
ハッチバックは若年層から支持されていることがわかります。一方、タイプRは450万360円(消費税込)と、かなり高価なため、40代以上の人でないと手が出ないという状況です。
直近の2019年上半期(1月から6月)で見るとシビックシリーズ合計の販売台数は6743台で、前年比では65.3%です。2018年はいわゆる「新車効果」が残っていましたが、2019年ではその効果はなく、現状の実力ということになるでしょう。
販売台数を同じ車格で比べると、モデル末期だったマツダ「アクセラ」とほぼ同等でしたので、苦戦しているといわざるを得ません。
一方、前述のとおりハッチバックには6速MTとCVTがありますが、MT比率は約30%とのことです。現在、国内のMT車のシェアは2%未満といわれていますから、かなり高いといえます。これは実際に買ったユーザーの声からも伺えます。
栃木県にあるホンダの販売店に話を聞きいてみました。
「当店の場合はシビックを買うお客様は、ほとんど指名買いで、競合するクルマはありません。多くの方はシビックの復活を待っていたとおっしゃいます。
また、セダンよりもパワフルなハッチバックに人気が集中しています。MTを選ぶ方も多く、当店ではタイプRの販売も好調です。
現在、このクラスでMTは希少ですので、こちらも『待っていた』というお客様が多い印象です」
※ ※ ※
シビックの販売計画台数(シリーズ合計、月間)は2000台ですので、直近の販売台数では苦戦しているという状況ですが、一定の支持を得ているのも確かです。
かつてシビックは、ホンダの大衆車でありスポーツカーで、幅広い層から支持を受けていましたが、いまではニッチな層のニーズに合致しています。
日本においてセダンやハッチバックは市場規模の縮小が続いているので、ある意味ライバル争いが激しいカテゴリーです。
そのなかでシビックは独自の存在感を示しているといえるのではないでしょうか。
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